Ideinとパトライトの業務提携
最近、エッジAIプラットフォーム「Actcast」を運営するIdein株式会社が、株式会社パトライトとの業務提携を発表しました。この提携により、パトライトの制御信号灯などの製品とActcastが連携し、報知機器の新たな活用可能性が広がります。
業務提携の背景
1947年に創業したパトライト社は、情報の可視化を通じて生産性向上に貢献する報知機器やIoTソリューションを提供してきました。多岐にわたる業界への適用を背景に、国内市場では約70%のシェアを誇り、海外でも成長を続けています。2020年には経済産業省の「新グローバルニッチトップ企業100選」にも選ばれています。
最近のパトライト社は、消費電力の低減や製品寿命の延長を目指した技術革新に力を入れ、新市場への進出を目指しています。この動きに対応する形で、IdeinのActcastとの連携が決まりました。この連携により、パトライト製品の活用の幅が広がり、企業の新たな成長が見込まれています。
Actcastの特長
Actcastは、大規模なエッジデバイスを遠隔で監視・運用する能力に優れ、既に様々な業界での導入実績があります。例えば、AIカメラと連携することで、映像情報をもとにPATLITE製品が「光」「音」「文字」でリアルタイムに報知できるのです。この機能は、顧客からも高い評価を得ています。
業務提携にてパトライト社から評価された主なポイントは、
- - 連携が容易であること
- - 安定した大規模運用が可能であること
- - 毎現場に特化せず多様なニーズに対応可能であることです。
第一弾の取り組み
提携初期段階では、パトライトの音声対応ネットワーク制御信号灯「NHVシリーズ」とAIカメラ「ai cast」を連携予定です。この技術によって、補助が必要な利用者が訪れた際に、エッジAIが速やかにその情報を光や音声で通知する「白杖・車椅子検知」の実装を目指します。これにより、駅や空港といった公共施設において、より迅速に支援の必要な方へ対応できるようになります。
プライバシーに配慮したシステム
「ai cast」カメラで得られる情報はリアルタイムで処理され、個人情報はクラウドに送信されないため、プライバシーへの配慮も万全です。データがカメラ内に留まるため、どのような状況でも情報漏洩のリスクを低減できます。
今後の展開
この業務提携を通じ、今後は駐車場や店舗など様々なシーンでの製品活用を考えています。例えば、駐車場から歩道にいる歩行者の安全を光で通知したり、店舗内の混雑状況を色で表示したりする仕組みも構想しています。また、エッジAIを搭載した報知機器を開発する計画も進行中です。
Ideinについて
Ideinは、安価な汎用デバイス上での高度なAI解析を可能にするスタートアップ企業です。Actcastを基盤に、様々な業界のパートナーと共にAI/IoTシステムの普及を目指しています。今後もより多様なシーンでの活用が期待されます。