樫山工業の家族向け職場見学会
樫山工業が、従業員の家族や知人を対象に初めて職場見学会を開催しました。このイベントは、同社の製造現場の魅力を伝え、参加者が工場で働く様子を直接見ることで、企業への理解を深めることを目的としています。見学会は2023年5月から準備が進められ、8月から実施されています。
充実した事前準備とイベントの流れ
見学会の参加者は、まず従業員食堂で企業の製品や業務内容の説明を受けました。内容は、樫山工業が製造するドライ真空ポンプの役割や真空に関する基礎知識が中心でした。特に、小さな子どもでも理解できるよう工夫された資料を使い、親しみやすく解説されました。
その後、参加者は約10名ずつのグループに分かれ、本社第二工場の製造現場見学に移りました。この工場では、組立や検査の様子を見学できるだけでなく、人気テレビ番組にも取り上げられた真空砲の実演も行われました。真空砲は、野球用の軟式ボールを230km/hで撃ち出す装置で、来場者からは感嘆の声が上がりました。
また、真空の状態でのマシュマロや風船の観察といった実験も行い、参加者は興味津々の様子でした。他にも、精機第一工場では自動化された切削機やバランサーを見ることができ、技術の進化を実感する貴重な機会となりました。
大盛況の初回・次回開催も決定
初回の見学会には全体で73名の参加があり、次回の8月24日にはさらに多くの参加者が見込まれています。午前の部だけでも90名、午後は100名の参加予定で、樫山工業の人気が伺えます。
参加した家族からは「製造現場のスタッフがわかりやすく説明してくれて良かった」といった高評価の声が寄せられ、「本社第二工場の床が非常に清潔だったのが印象に残った」や、「真空状態で縮んだマシュマロが美味しかった」というコメントもありました。これらの感想は、職場見学会が多くの人々にとって楽しい体験になったことを物語っています。
担当者のコメント
樫山工業の総務部、市川明歩さんは「この職場見学会を通じて、普段は見ることができない清潔な作業環境やそこで働く従業員の様子を知ってもらえたと思います。特に若い世代に弊社への興味を持ってもらえるよう、このような機会を今後も増やしていきたい」とコメントしています。
樫山工業株式会社の基本情報
- - 所在地:長野県佐久市根々井1-1
- - 従業員数:連結1,556名、単独963名(2024年3月期)
- - 年商:連結505億円、単独354億円(2024年3月期)
樫山工業は、製造現場を身近に体験できるイベントを通じて、地域社会とのつながりを深め、次世代の人材育成にも寄与していくことを目指しています。これからも彼らの活動に目が離せません。