京セラ株式会社の完全子会社である京セラEPA合同会社は、2023年9月に関西電力株式会社および南海電気鉄道株式会社とオフサイト型コーポレートPPAに合意したことを発表しました。この契約により、高野線にて新たに導入される再生可能エネルギー源から得られる電力が供給されることになります。この取り組みは、クリーンエネルギーの普及を推進するための重要なステップとなります。
新設されるフロート型太陽光発電所ですでに整備が進められており、兵庫県内のため池を利用して約2,000kWの発電能力を持つ設備が運営されます。関西電力が小売事業者として、これらの設備で発電された電力を南海電鉄に供給し、2026年4月から実際に運用が開始される予定です。
この電力は、特に新観光列車「GRAN天空」の運行や「特急こうや」に用いられ、これにより年間約1,100トンのCO₂排出量削減が見込まれています。これは、一般家庭450世帯分に相当する削減効果です。つまり、地域の環境保全に寄与するだけでなく、収益向上やイメージ向上にも繋がる、これからの地域づくりに大変重要なプロジェクトなのです。
フロート型太陽光発電は、その名の通りため池の水面を利用して設置されます。これにより、地面に直接設置する場合に比べて土地利用の影響が比較的小さく、藻や水草の異常繁殖防止、さらには水の蒸発を抑える効果が期待されます。環境への配慮がなされたこの技術を活用することで、地域全体が恩恵を受けることにつながります。
京セラは、太陽光発電システムの開発や発電所の運営だけでなく、企業や家庭への設置支援、余剰電力の調達・提供など、クリーンエネルギーの普及に多角的に取り組んでいます。このように、さまざまな形で持続可能性を追求する中で、地域社会とのパートナーシップを強化し、共に持続可能な未来の実現を目指しています。
南海電鉄が掲げている「南海グループ環境ビジョン2030」との連携により、今回のオフサイト型コーポレートPPAはますます重要性を増していくことでしょう。鉄道事業における脱炭素化を進める中、京セラのイニシアティブはこのビジョンの実現に貢献するものと期待されています。
このプロジェクトによって、日本全体が再生可能エネルギーの活用を促進し、持続可能な社会へと一歩近づくことが望まれています。すべての参加者が共に成功を遂げることを願っています。これからも、京セラ及び南海電鉄のさらなる展開に注目していきましょう。