シニアの健康意識調査2025
高齢化が進む中、シニア層の健康意識がますます重要視されています。コスモラボが実施した最新の調査によると、実に96.6%のシニアが健康を意識していることが明らかになりました。この調査を通じて、シニア世代の健康に対する考え方や具体的な行動について深く掘り下げていきます。
健康意識の高さ
調査の結果、健康を意識していると答えたシニア層は非常に多く、その中でも「意識している」という回答が73.1%を占めています。これは、シニア世代が単に年齢を重ねるだけでなく、積極的な健康管理に取り組んでいることを示しています。また、健康に無関心な回答者はわずか3.4%に過ぎないことから、シニア層のほぼ全てが健康に強い関心を持っていることが伺えます。
健康意識のきっかけ
健康への意識が高まるきっかけについての調査では、自己経験が最も大きな要因であることが確認されました。具体的には「自分が病気・けがをした」が48.8%で最も高く、次に「家族や友人が病気・けがをした」が35.8%という結果に。これに対して、メディアからの情報接触に基づく健康意識の形成は比較的少数派で、実体験が健康管理の重要性を強く印象づけていることが分かります。
健康維持の取り組み
さらに、健康を維持するために日常的に取り組んでいることとして、最も多くの回答があったのが「バランスの取れた食事を摂る」で、66.6%がこの取り組みを行っていると回答しました。次いで「睡眠時間を確保する」(57.1%)や「定期的に運動をする」(51.5%)が続きます。一方で、比較的低い割合ながらも「定期的な健康診断」を実施しているのは42.3%であり、予防医学への取り組みにはまだ改善の余地があると言えるでしょう。
健康関連支出の実態
シニア層の健康管理に要する費用については、63.6%が「食事」に対して支出を行っていると報告しています。健康維持のための支出には、サプリメント(38.5%)や運動(35.8%)も人気ですが、同時に「健康診断」(21.3%)や「健康器具」(19.8%)への支出が比較的少ないことから、シニアの健康維持には食生活を重視する傾向があることが浮き彫りになりました。
月間の健康維持費
また、健康のためにかける月間の費用は「5,000円以上~10,000円未満」が最も多く24.6%を占め、続いて「3,000円以上~5,000円未満」(23.7%)と「1,000円以上~3,000円未満」(20.1%)で、健康維持への積極的な投資が見受けられます。一方、10,000円以上の支出を行っている層も19.8%存在し、これは薬や通院を除いた支出としては少なくありません。
総括
この調査から読み取れるのは、シニア層が実体験に基づき健康管理を意識し、具体的な行動に移しているということです。特に、日常生活に密着した基本的な習慣改善が経済的にも重視されている様子が見受けられます。今後もシニア層の健康への取り組みは多様化し、さらなる研究が求められることでしょう。
会社情報
コスモラボは、シニア層特化のマーケティングリサーチを行う企業で、60歳以上のシニア会員を対象に調査を実施しています。企業のマーケティング活動を支援するために、精確なデータ提供に努めています。さらに、今後はシニア世代の健康に関するさらなる調査を通じて、新たな知見を提供していくことを目指します。