豊田通商、タイとコートジボワールで新事業開始へ
豊田通商、新たな挑戦へ
豊田通商株式会社は、2025年8月1日、経済産業省が提供する「令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」にて、2つの事業が採択されたことを発表しました。これらの事業は、持続可能な開発と環境への配慮を兼ね備えた新しいアプローチを目指しています。
タイ王国の循環型スマート酪農
最初の事業は、タイ王国における「環境負荷低減循環型スマート酪農調査事業」です。このプロジェクトの主な目的は、タイの酪農構造の効率性向上と環境への影響を軽減することです。具体的には、牛の糞尿を利用した発電や堆肥化、さらに温室効果ガス(GHG)を抑制する機能性飼料の導入を目指しています。
この調査の結果、タイ国内の生乳自給率の向上や、高品質な国産生乳の安定的な供給が期待されます。環境保全と経済成長を両立させる持続可能な農業モデルの確立を目指しており、地域社会にも貢献できる内容です。
コートジボワールの給水システム整備
もう一つの注目すべき事業は、コートジボワール共和国の南西部での「給水強化調査事業」です。このプロジェクトでは、南西部のスブレ地域周辺に重点を置き、効率的な給水システムの整備を検討しています。この調査は、近隣の河川からの水源を基にした給水網の構築を目指し、将来的な事業化を視野に入れています。
コートジボワール政府が掲げる水と衛生環境の改善、および産業発展に寄与することが期待されており、地域への水の供給と生活の質向上に貢献することを目的としています。
社会課題への前向きなアプローチ
豊田通商は、これらの調査結果を基に事業化を進めていく計画です。今後も社会や顧客のニーズに応じた取り組みを強化し、持続可能な未来のための挑戦を続ける姿勢を示しています。
これらの2つの事業は豊田通商の国際的な進出の一端を担い、同社が掲げる「環境負荷の低減と持続可能な成長」のビジョンを実現するための重要なステップとなるでしょう。持続可能な未来に向けた取り組みが、世界各地でしっかりと根付くことを期待しています。
会社情報
- 会社名
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豊田通商株式会社
- 住所
- 愛知県名古屋市中村区名駅4-9-8センチュリー豊田ビル
- 電話番号
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052-584-5000