子どもと考える空き家
2023-10-13 07:00:01
空き家問題を子どもと考える絵本制作プロジェクトの魅力
空き家問題を解決するための新たなアプローチ
福井県大野市では、地域社会の未来を見据え、空き家問題に対して子どもたちと共に取り組むプロジェクトが進行中です。その名も「3びきのこぶたと3けんのあきや」。この絵本は、空き家についての理解を深めることを目的としており、地域の未来を共に考えるきっかけとなります。
空き家問題の現状
2022年の調査によると、大野市には約800件の空き家があります。このまま人口減少が続けば、2045年には4000件へと増加する見通しです。空き家が増えれば地域の防犯や景観も悪化しかねず、何らかの対策が求められています。
絵本制作の背景
この絵本制作の背景には、単に空き家を数を減らすという発想だけでなく、地域に住む人々が実現したい暮らしを考えることが重要であるという思いがあります。人々が望む生活が出来ている場合、空き家の増加はさほど問題にならないかもしれません。そこで、未来を生きる多くの子どもたちとともに、空き家の活用と理想的な生活を考えていきたいという意図があります。
教育と地域活性化を目指す
絵本では、実際に空き家改修を行う予定の物件がモデルとして登場します。この作品を通し、子どもたちは空き家改修に関わる体験ができるワークショップに参加し、実際に手を動かす機会を得ることで地域の教育や産業との連携を視野に入れています。絵本の完成は2023年12月下旬を予定しており、地元の子どもたちに寄贈されることも計画されています。
クラウドファンディングでの支援
このプロジェクトは、クラウドファンディング「READYFOR」にて資金集めを行っています。目標金額は1,050,000円で、たくさんのリターンが用意されています。絵本制作支援はもちろん、特別な返礼品も用意されており、地域社会全体がこのプロジェクトをサポートする期待が寄せられています。
大野市での地域活動
大野市では、地域づくりにカ大学と連携し、様々な地域活動を行う「横町編集部」が設立されています。この団体は、空き家を改修したスタジオを拠点に研究と事業を両立させ、地域の活性化を図っています。今後の活動にも注目が必要です。
地域の未来を空き家から考え、親子で取り組むことができるこのプロジェクトは、地域への理解を深め、子どもたちの創造力をかき立てるものとなることでしょう。空き家問題に直面する現代において、地域社会の一員としての自覚を持ち、行動を起こすきっかけとなることを願っています。
会社情報
- 会社名
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横町デザイン
- 住所
- 福井県大野市日吉町1-7
- 電話番号
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080-2741-7614