2025年度サントリー美術館の展覧会が決定!
サントリー美術館は、2025年に開催される5つの展覧会のスケジュールを発表しました。六本木に位置する当美術館は、「生活の中の美」という理念のもと、美術品を通じて人々の生活を豊かにすることを目指しています。2007年の移転後には、「美を結ぶ。美をひらく。」をメッセージに掲げ、日本美術のインサイトを広げる活動を続けています。
1. 没後120年エミール・ガレ:憧憬のパリ
初めに行われるのは、エミール・ガレの展覧会です。会期は2025年2月15日から4月13日まで。ガレはフランスのナンシー出身で、彼の作風はガラスや陶器、家具に見られる独自の世界観で多くの人々を魅了しました。本展では彼がいかにパリと深く結びついていたかをテーマに、創造性の変遷を辿ります。120年の時を経ても、その美しさは衰えることなく、アートファンを惹きつけてやみません。
2. 酒呑童子(仮称)
次の展覧会は、酒呑童子に焦点を当てた展示です。2025年4月29日から6月15日までの期間で行われ、酒呑童子伝説に基づいた古典的な絵巻を紹介します。特に、室町時代の狩野元信による「酒伝童子絵巻」が注目され、江戸時代にも数多く模写されました。修復を終えたサントリー本も公開され、多様な表現が楽しめる予定です。
3. まだまだざわつく日本美術(仮称)
続いて行われる「まだまだざわつく日本美術」は、2025年7月2日から8月24日までの開催です。作品を「見る」ために展覽会へ行くも、じっくりと鑑賞することができない体験を乗り越えるため、「心がざわつく」ような展示構成が計画されています。サントリー美術館の名品や珍品が集まるこの展覧会は、日本美術の楽しみ方を改めて考えさせる機会です。
4. 幕末土佐の天才絵師 絵金
絵金展は2025年9月10日から11月3日まで予定されています。彼は幕末から明治期にかけて、多くの芝居絵を残した土佐の絵師であり、愛称でも知られる存在です。この展覧会では初めて東京での大規模展示が行われ、その独特の画風や作品に触れることができます。
5. 祈りの色と造形根来(仮称)
年末には、根来の美しさに焦点を当てた展覧会が開催されます。2025年11月22日から2026年1月12日まで、根来塗の魅力と歴史を探ります。中世の根来寺に端を発し、独特な形と色合いを持つ根来塗の名品が一堂に展示され、訪れる人々に深い感動を与えることでしょう。
これらの展覧会を通じて、サントリー美術館は日本美術の多様性を紹介しながら、皆さまの訪問を心よりお待ちしております。日本の美を結び、ひらく場として、ぜひ一度足を運んでみてください。新たな視点と感動を得られることでしょう。