妊婦さんの健康を守る新しいサービス「Famileaf」の誕生
京都大学発の新たなスタートアップ「株式会社Famileaf」が、妊娠期に特化したパーソナルヘルスレコード(PHR)サービスを提供することを発表しました。このサービスの目的は、妊娠中の不安や孤独感を軽減し、赤ちゃんを迎える準備期間をより楽しいものにすることです。さらに、『安心して産める社会の実現』を目指しています。
背景
現在、日本では妊婦の約3人に1人が35歳以上というデータが示すように、出産年齢の高齢化が進んでいます。その結果、妊娠中にリスクを抱える妊婦さんも増え、健康管理の重要性はますます高まっています。特に、妊娠高血圧や妊娠糖尿病などの合併症を早期に発見し、予防することが必要です。しかし、限られた回数の妊婦健診では早期にリスクを察知することが難しいのが現状です。
Famileafは、自宅で簡単に血圧や体重、睡眠時間を測定できる仕組みを提供し、集めたデータを基に妊婦さんの健康状態を把握することを目指します。これにより、合併症やメンタルヘルスの問題を早期に発見することが可能になります。また、妊娠期の身体的・社会的リスクを特定し、電子母子手帳としての役割も担うサービスを開発しています。
具体的なサービス内容
Famileafのサービスは以下の三つの柱から成り立っています。
1.
自身の健康情報に基づいたサービス
妊婦のスマートフォンから収集した健康データをもとに、健康状態やストレスを測定・分析。妊娠期の健康管理をサポートします。
2.
連携機能
集めたデータは、かかりつけ医や行政と共有され、妊娠中の身体的・精神的不調の早期発見へとつながります。また、家族と母子の様子を共有できるため、周囲のサポートも得やすくなります。
3.
インセンティブ
継続的な健康管理を促すため、出産準備に向けたクエストを民間企業と協力して設計。楽しみながら続けることができる仕組みを提供します。
CEO 吉川健太郎の思い
FamileafのCEO、吉川健太郎氏は「妊娠中のリスクを抱える妊婦さんの数が増加する中、日常的な健康管理の重要性が増しています。私たちのサービスは、妊婦の健康記録を見える化し、安心して妊娠生活を送れる環境を提供します。日本国内のみならず、妊婦健診が整っていない地域にもこのサービスを展開し、SDGsの目標に貢献していきたい」と述べています。
企業情報
会社名: 株式会社Famileaf
所在地: 京都府京都市吉田橘町32番地toberu1
設立日: 2020年11月12日
事業内容: 妊婦特化型PHRサービス
ウェブサイト:
Famileaf公式サイト
この新サービスは、妊娠期を過ごす多くの女性たちに安心感をさずけ、健康的な出産をサポートすることを目指しています。今後の展開に大いに期待したいですね。