超小型衛星事業の新たな一歩
2023年、株式会社アークエッジ・スペースがノルウェーのKongsberg Satellite Services AS(通称KSAT)との間で基本合意書(MoU)を締結した。この提携は、超小型衛星事業における両社の協力体制の強化を目的としている。これにより、アークエッジ・スペースはグローバルに超小型衛星コンステレーションの商用展開を加速させることが期待される。
基本合意書(MoU)の意義
今回のMoUでは、両社が持つ技術やリソースを活かし、超小型衛星関連の事業基盤を強化することを目指している。具体的には、以下の観点から連携を図る。
- - 地上局・運用連携: グローバルな地上局の共同利用や設置を行い、衛星運用サービスの協業可能性を探る。
- - 衛星関連技術・データ連携: 各社が有する衛星バスやペイロード技術、ミッションデータについての協力を進める。
- - 日ノルウェー間協力: 衛星データや科学ミッションに関する新たな協業の機会を探索する。
これにより、次世代の超小型衛星ミッションの実現に向けた基盤が加速されると考えられている。
アークエッジ・スペースとは
アークエッジ・スペースは、東京都江東区を拠点とした宇宙スタートアップ企業で、超小型衛星コンステレーションの設計・開発から量産化、運用に至るまでの総合的なソリューションを提供している。彼らのビジョンは、「衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を実現する」とし、地球観測、船舶向け衛星通信、光通信、低軌道衛星測位、そして未来の月面活動まで多岐にわたるミッションに対応している。
KSATについて
Kongsberg Satellite Services AS(KSAT)は、ノルウェー政府出資の企業から設立された合弁会社で、世界的にみても有名な地上局ネットワークを持つ。彼らは、300以上のアンテナを世界28の拠点に展開し、グローバルな宇宙ミッションを支援している。
このように、両社の提携は、日ノルウェー間で新たな宇宙事業の展望を開くものであり、協力を通じて新しいテクノロジーの開発や商業化が進むことが未來に向けた期待となっている。
今後の展開
アークエッジ・スペースは、超小型衛星を利活用することで、より多角的に宇宙事業の展開を目指していく考えだ。また、深宇宙探査や月面活動に向けたインフラ構築に関しても積極的に取り組む姿勢を見せている。今後の進展が楽しみであり、日本の宇宙技術の発展にとって重要なステップとなることは間違いない。
アークエッジ・スペース公式サイト:
arkedgespace.com
KSAT公式サイト:
ksat.no