双日船舶、オリックスと正栄汽船との資本提携を発表
双日船舶、オリックスと正栄汽船との資本提携を発表
双日株式会社(以下「双日」)は、同社が100%保有する双日船舶株式会社(以下「双日船舶」)の一部の株式を、オリックス株式会社(以下「オリックス」)および正栄汽船株式会社(以下「正栄汽船」)に譲渡する契約を締結したことを発表しました。この動きは、船舶事業のさらなる拡大と発展を目指すものと言えます。
1. 資本提携の背景と目的
双日グループは、70年以上にわたり船舶事業を展開しており、その専門性や運行管理能力を保持する人材が揃っています。また、国内外の船主との幅広いネットワークと造船業者との強固な関係が特徴です。今回の資本提携を通じて、双日船舶はさらなる事業の拡大と専門人材のスキルを活かした運営が強化されることが期待されています。事業の全体最適化を図るため、令和5年1月23日に発表された「船舶トレーディング事業の会社分割」に基づき、新社「ソメック株式会社」の設立も計画されています。
2. オリックスと正栄汽船の経歴
オリックスは、多角的な金融サービスを展開しており、50年以上の船舶業における経験を持っています。船舶の保有及び運航管理事業に加えて、国際的な船舶ファイナンスなども行い、事業の拡大を図っています。
一方、正栄汽船は日本最大の造船会社である今治造船のグループとして活動し、船舶貸渡業に特化した事業を展開しています。大手海運会社に船舶を提供する役割を担っており、業界内での地位も確立しています。
3. 日本の海事業界の現状
日本の海事業界は、造船業から舶用機器の製造、貸渡業、船舶金融に至るまで、非常に多様なビジネスが集積しています。この業界は、投資規模の拡大や船種の多様化、事業のグローバル化に対応する力が求められています。本提携は、この複雑な状況にあたる海事産業の発展に寄与するものであり、双日船舶は今後、提携先とのさらなる協力を通じて、より幅広いサービスを展開する意向です。
4. 結論
双日船舶とオリックス、正栄汽船の資本提携は、海事業界における新たな展開を生み出す可能性を秘めています。これにより、海運関係企業との連携を強化し、業界全体の活性化にも寄与することが期待されています。新社「ソメック株式会社」は、既存のビジネスモデルにとらわれず、革新的なサービス提供を目指して、海事産業の成長をサポートしていくでしょう。
会社情報
- 会社名
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双日株式会社
- 住所
- 東京都千代田区内幸町2丁目1-1
- 電話番号
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