海洋プラスチック試験開始
2025-08-21 14:03:40

最新国際基準に基づく海洋生分解性プラスチックの実海域試験サービスを開始

新たな海洋生分解性プラスチック試験の幕開け



2025年9月1日、東京都立産業技術研究センター(以下、都産技研)が実海域における海洋生分解性プラスチックの試験サービスを開始します。本サービスは、最新の国際標準規格であるISO16636に準拠しており、海洋環境下での分解性を実証する目的で実施されます。この取り組みは、製造業者や川下企業が環境に配慮した製品を開発する上での大きな支援となるでしょう。

海洋生分解性プラスチックの重要性



近年、海洋プラスチックゴミ問題が深刻化する中、生分解性プラスチックの導入が急務とされています。海洋生分解性プラスチックは、海洋環境中の微生物によって最終的に二酸化炭素と水に分解される樹脂材料です。この特性により、従来のプラスチックに代わる持続可能な選択肢として注目されています。

ISO16636に基づくフィールド試験



都産技研が新たに提供するフィールド試験では、ISO16636に基づき、実際の海洋環境でのプラスチックの崩壊度を詳細に測定します。この試験は、ラボ試験では模擬できないリアルな環境下でのデータを提供し、環境性能の客観的な証拠となります。企業は試験結果を元に、自社製品の環境への影響をより効果的にアピールすることができます。

実施概要と手数料



フィールド試験は、東京湾で実施され、材料を3か月間浸漬することで分解度を測定します。直近のデータは1か月目、2か月目に取得し、最終的な結果が得られます。また、手数料は中小企業の場合、約8万円から、一般企業の場合は約16万円からとなっています。これにより、企業はコストを抑えながらも信頼性の高い試験を受けることが可能です。

発表会のお知らせ



さらに、2025年9月4日・5日には「研究発表会・本部施設公開 ~TIRI クロスミーティング 2025~」が都産技研本部で開催されます。このイベントでは、東京湾で実施されたフィールド試験の結果についての発表が行われる予定です。製品開発に関心のある企業や専門家はぜひ参加を検討してみてください。

まとめ



海洋生分解性プラスチックの実海域試験は、今後ますます重要性を増す環境問題への一石を投じる取り組みとなるでしょう。都産技研が提供する信頼性の高いデータは、企業の製品開発を加速させ、持続可能な社会の実現へと繋がることが期待されます。


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