2025年のAIサービス利用実態調査:一般生活者の声に迫る
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、2025年11月14日から17日の間に、18歳から69歳の男女1,000人を対象に「2025年一般生活者におけるAIサービス利用実態調査」を実施しました。今回はその調査結果を基に、一般生活者がどのようにAIサービスを利用しているのか、またその利便性について探ってみたいと思います。
AIサービスの利用状況
調査結果によると、AIを活用したサービスを利用していると回答した人は35.7%に達しました。これには、AI検索機能、AIチャットボット、翻訳や画像補正などのAI機能が含まれています。特に、対話型生成AIを利用した経験があると答えた人は111人で、その中でも「ChatGPT」が80.6%と圧倒的な人気を誇ります。次いで「Google Gemini」が50.8%、そして「Microsoft Copilot」が39.1%と続き、その存在感を示しています。
主な利用サービスとAIに求めるサポート
AIサービスを利用している人が普段使用しているサービスとしては、ECサイトが49.6%、動画配信サービスが48.0%、ニュース・情報サイトが45.0%という結果が出ました。また、AIに更なるサポートを求めるサービスとして、交通・地図アプリが最も多く、次いでニュース・情報サイト、ECサイトが挙げられています。
この調査では、どのようなメリットをAI利用者が感じているのかも掘り下げられました。特に、ECサイトや旅行予約プラットフォームにおいては、AIが「自分の好みに合った商品やプランを提案してくれる」「自分では見つけられない新しい商品や旅行先を知ることができる」「困った時にAIチャットですぐに質問・相談できる」といった点での利便性を評価しています。
AIサービスに任せても良い範囲
興味深い結果として、ECサイトや旅行予約サービスでAIに任せても良いと考える範囲が42.7%という調査結果も見て取れました。その中でも「自分に合う商品やプランを提案してもらうまで」が最多であり、さらに「商品やプランをかごや旅程に追加してもらうまで」が続きます。最終的な決済や予約手続きの代行についてはまだ慎重な意見が多いようです。
AIに提供しても良い情報
調査では、AIに連携しても良いと考える情報についても尋ねています。その結果、「ポイントや会員情報」が最も多く40.9%の支持を得た他、閲覧履歴や過去の購買履歴も多くの人々がAIに提供しても良い情報として挙げています。これは、個々のニーズに合わせたサービスを提供する上で重要な要素かもしれません。
結論
この調査を通じて、一般生活者がAIサービスに対してどのような期待を持ち、どのようにそれを活用しているのかが明らかになりました。特に、ChatGPTの人気が高く、様々なサービスへの活用が進む中、AIのさらなる進化に対する期待も膨らみます。今後、AI技術がどのように私たちの生活を変えていくのか、引き続き注目が必要です。