博多湾の環境を守る市民シンポジウム
2026年1月17日、博多湾の環境問題に焦点を当てた市民シンポジウム「博多湾ダフル!」が開催され、東洋建設株式会社が参加しました。このシンポジウムは福岡市港湾空港局が主催し、地域の小学校や高校と協力して進められている「アマモ場」の再生についての講演が行われました。
アマモとは、浅い海域に生息する海草の一種で、魚たちの生息場所や産卵場所として大変重要な役割を果たしています。また、アマモは光合成を通じて二酸化炭素を吸収し、環境問題の解決にも寄与することから「ブルーカーボン」とも呼ばれています。しかし、近年の沿岸開発や水質の悪化、さらには気候変動によってアマモの生息地は減少してしまっています。
こうした状況を受け、東洋建設は2001年に「播種シート」というアマモの種子を植え付けるための新しい工法を開発しました。この工法は、福岡市のアマモ場造成活動にも採用されており、その効果が認められています。加えて、福岡市立奈多小学校や香住丘小学校では、アマモの種子を使用した育苗キットを作成し、環境体験学習も行っています。小学生が育てたアマモは、専門のダイバーが博多湾に植え付けるという実践的な取り組みが進められています。
特に注目すべきは、福岡工業大学附属城東高等学校の学生もこの植え付け作業に参加している点です。将来を担う子どもたちとの交流を通じて、持続的な環境保全活動を実現しようという意義深いフレームワークが形成されています。そのため、海の環境保全に向けた活動は、ただ単に大人だけのものではなく、子どもたちとの協力が不可欠です。
アマモ場造成の実績
東洋建設は、全国各地でアマモ場再生事業に取り組んでいるフロントランナーです。「アマモ播種シート」による造成は、これまでに約40か所で実施されており、確実にその成果を上げています。特に兵庫県明石市に造成されたアマモ場は、CO₂を効果的に吸収する能力が評価され、2022年度から3年間連続でブルーカーボンクレジットを取得しています。
市民シンポジウムでは、参加者が実際に播種シートに触れる体験やアマモポット作成体験コーナーが設けられ、多くの人々がこの活動に関心を持ち、積極的に参加しました。このように地域の環境問題を解決するための取り組みは、参加者みんなにとって学びの場となり、博多湾のより良い未来に向けた第一歩となっているのです。
まとめ
東洋建設はこれからも地域の子どもたちと連携しながら、アマモ場を含む藻場の創出および再生に努め、海域の環境保全活動に貢献していくことを約束しています。私たち全員がこの活動に参加し、未来のために海の環境を大切にする意義を考える必要があるのです。