若手研究者支援
2025-01-21 18:22:15

若手研究者支援の新たな一歩:がん研究フロンティア基金贈呈式

がん研究フロンティア基金贈呈式が開催されました



2025年1月20日、東京都港区の第一ホテル東京で開催されたのは、日本フィランソロピック財団主催による「がん研究フロンティア基金」の第1回研究助成贈呈式です。この基金は、若手研究者によるがんの基礎研究を支援することを目的としており、122件の応募から選ばれた10件の研究課題に対し、総額9,990万円という巨額の助成金が授与されました。

贈呈式の詳細



式典は、財団の代表理事である岸本和久氏の挨拶から始まりました。その後、国立がん研究センター名誉総長である堀田知光氏が基金の意義に触れ、出席者へのメッセージを届けました。続いて助成を受けた研究者に対し、感謝の気持ちと共に自らの研究内容を紹介する時間が設けられました。

採択研究者は皆、緊張の面持ちで壇上へ立ち、研究の意図や期待される成果を熱心に語りました。その中からは、さまざまな新しい視点からがんのメカニズムに迫る研究が浮かび上がりました。たとえば、金沢大学の石橋公二朗氏は、「ミクログリアによる脳転移がん細胞への細胞死誘導機構の解明と治療への応用」に関する研究について発表しました。

また、国立がん研究センターの石原純氏は、「抗GITR抗体をがん特異的に薬物送達し悪性黒色腫での薬効を改善する」ことを目指した研究に取り組んでいます。これらの課題は、がんに対する新しいアプローチを指し示しており、医学界に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。

参加者の反応



式典の中では、アドバイザリーボードのメンバーからも暖かい祝辞が贈られました。この中には、国立がん研究センター理事長の中釜斉氏や、藤田医科大学の佐谷秀行氏、読売新聞の南砂氏が含まれ、彼らは若手研究者たちに対し、今後の研究の重要性と期待を伝えました。

贈呈式の最後には、参加者全員が杯を掲げ、乾杯が行われました。この瞬間、和やかな雰囲気が会場に広がり、参加者同士の親交を深める貴重な時間が過ごされました。

まとめ



この「がん研究フロンティア基金」は、2023年10月に設立され、若手研究者によるがん研究の新たな領域を開拓することを目指しています。基礎研究に対しては最大1,000万円の助成が行われ、国内のがん研究を大きく牽引することが期待されています。今後の成果は、がん診断や治療法の進歩に繋がることが期待され、医療界全体にとって大変意味のあるものとなるでしょう。

公益財団法人日本フィランソロピック財団は、2020年に設立され、寄附を基に社会貢献事業を展開しており、未来への投資として価値ある寄附を支えていきます。これからも多くの若手研究者が、この基金を活用し、がん研究の新しい道を切り開いていくことを期待しています。


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会社情報

会社名
公益財団法人日本フィランソロピック財団
住所
東京都港区新橋1丁目1番地13号アーバンネット内幸町ビル3階
電話番号
050-3521-0160

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