NY発、OVERCOATとリクリット・ティラヴァーニャのコラボ展「COME TOGETHER」
ニューヨークのファッションブランド、OVERCOAT(オーバーコート)は、現代美術家として名を馳せているリクリット・ティラヴァーニャ(Rirkrit Tiravanija)と手を組み、興味深い作品展「COME TOGETHER」を発表しました。この作品は、9月9日、マンハッタンのチャイナタウンで行われるニューヨークファッションウィークの際にプレゼンテーションが行われ、その後、日本でも展示されます。
「COME TOGETHER」の内容
このコラボレーションによって生まれた作品は、12の独自デザインで構成されており、アメリカ国内の衣料廃棄物から作られたコートと、OVERCOATがルーツに持つ商業用生地を用いて仕立てられたコートが組み合わされています。大丸隆平が手がけたデザインは、今までにない視覚的なアプローチを提供し、美しいシルエットの衣服を作り出しています。
各ルックには、ティラヴァーニャ特有のフォントで表現されたスローガン的な言葉がシルクスクリーンプリントされており、全てがユニークなアートピースとして成立しています。このプロジェクトは非営利団体「The OR Foundation」の協力を受けて進められ、ファッション業界が抱える環境問題に対しても強いメッセージを発信しています。
展示情報
作品展「COME TOGETHER」は、以下のスケジュールで開催されます。
日時: 9月9日(金)14:00-16:00 (NY現地時間)
場所: チャイナタウンのDoyers Street & Pell Street交差点
会期: 9月30日(金)~11月27日(日)
休館日: 月曜日、ただし10月10日は翌日火曜日休館
場所: 旧内山下小学校
OVERCOATについて
OVERCOATは、デザイナー兼ファッションコンサルタントの大丸隆平が2015年に立ち上げたブランドです。その理念は「Wearing New York - NYを着る」ということで、地元の素材やシルエットにこだわり、サイズやジェンダーを超えたデザインを提供しています。このグローバルな視点が、アートとファッションがどのように交差するかを示す良い例となっています。
リクリット・ティラヴァーニャについて
ティラヴァーニャは、アルゼンチン生まれの多才なアーティストで、東京やNYを拠点に活動しています。彼のアートパフォーマンスは、食文化や人間関係の重要性を強調し、独自の視点を持って人との繋がりを探求しています。彼の作品は、しばしば日常素材を利用し、観る者に思考を促す要素を含んでいます。
The OR Foundationの役割
The OR Foundationは、ファッション業界の持続可能性と労働問題に取り組む非営利団体で、アメリカとガーナに拠点を置いています。彼らは中古衣料品市場の不公正や、廃棄物問題に挑むことで業界の意識を変えようとしています。このプロジェクトとの協力は、持続可能なファッションの重要性を広める一環でもあります。
OVERCOATとリクリット・ティラヴァーニャのコラボレーションは、ファッションとアートが交差する場所で、新しい視点を提供します。この作品展は、ただの展示にとどまらず、見る人々に深いメッセージと思考を促す機会となることでしょう。