株式会社DTS、機構改革で市場変化に対応
株式会社DTS(東京・中央区)は、急速に変化する市場環境や技術の進展に適応するため、機構改革を行う決定を下しました。この改革により、効率的な事業推進とともに、ガバナンス強化を図ります。特に注目すべきは、生成AIの領域で新たに設けられる担当組織です。この新組織は、お客様向けの生成AIビジネスの拡大を狙っています。
生成AIビジネス推進の新組織
今回の改革の一環として、イノベーション推進室が「イノベーション推進部」に改組され、その中に「GenAIビジネス推進室」が新設されます。この部門は、生成AIの実業務への活用を進め、技術調査や実証実験を通じて、導入部門との協力を強化します。これにより、生成AIの活用に課題を抱える企業への支援と、生成AIを活用した新たなソリューションの提供を目指します。
新設された「GenAIビジネス推進室」では、外部団体との連携を進めるとともに、社内での生成AIの活用を促進します。これにより、技術力や問題解決能力を高め、行う事業部門の業務知識や開発力を組み合わせることで、お客様のビジネス価値を飛躍的に向上させることを目指します。
HCMソリューション事業の独立
さらには、HCM(Human Capital Management)ソリューション事業も独立することが決定しました。この事業は法人ソリューション事業本部のエンタープライズ事業部から独立し、新たに「HCM事業部」として設立されます。これによって、同事業の拡大を図り、より専門的で効率的なサービスを提供するための足掛かりとする狙いがあります。
グループ管理機能の統合
また、国内外のグループ管理機能を強化し、グローバル事業推進体制の再構築を促進します。これには、海外グループ会社の管理やビジネス推進などを担う「グローバルビジネス推進部」が経営企画部に統合されます。この施策により、効率的で一貫したグループ運営が実現するでしょう。
サステナビリティ経営の強化
持続可能な成長と社会課題の解決を目指して、従来の「ESG推進部」は「サステナビリティ推進部」へと名称が変更されます。これにより、企業の社会的責任や環境への配慮をさらに強化し、企業全体としての持続可能な経営を目指す姿勢を示しています。
株式会社DTSの概要
DTSは、トータルシステムインテグレーターとして、金融、情報通信、製造、公共、建築分野において、コンサルティングからシステム設計・開発、基盤構築・運用までをワンストップで提供しています。また、専門的なサービスで高い付加価値を提供することをミッションとしており、市場ニーズに対する迅速かつ柔軟な対応が求められています。
執行役員の北村友朗社長の指導のもと、DTSは今後も市場の変化に対応した機能強化を進め、より良いサービスを提供していく方針です。