「ロマンティック休暇」とは?
2023年6月19日、日本ロマンチスト協会が制定した「ロマンスの日」を契機に、クリエイティブカンパニーのワールドエッグスが新たに導入した福利厚生「ロマンティック休暇」が注目を集めています。この制度は単なる有給休暇ではなく、社員が自らの人生に「ときめき」を再び呼び戻すことを目的とした特別な休暇制度です。
社員がこの休暇を利用するためには、自身の「ときめき」について考え、どういった特別な体験や時間を過ごしたいのかを申請書に記入する必要があります。その後、実際に休暇を取得して体験した後には、レポートを提出するというユニークな仕組みです。
具体的な活用例
具体的には、長い間過ごしていなかったパートナーとのデートや、自然の美しい景色に触れに行くこと、あるいは自分自身の人生を見つめ直すための小旅行など、自由な発想で利用できます。これにより、社員は日常から離れ、リフレッシュや自己成長の機会を得ることができます。
「ロマンティック休暇」の目的
この制度の導入には、いくつかの目指す方向性があります。
1.
ウェルビーイングの向上 - 社員自身が「ときめき」を再認識することで、幸福度の向上を図ります。
2.
エンゲージメントの強化 - 休暇から戻った後のモチベーションを高め、生産性や創造性の向上につながることを期待しています。
3.
企業文化の強化 - 「ときめき」に共感する人材の採用や定着を促進し、企業文化を深化させていきます。
なぜ「ロマンティック休暇」を導入するのか?
ワールドエッグスの代表である波房克典氏は、人々が「なぜこの人生を生きるのか?」という根本的な問いを自ら考えることが重要だと語っています。この考え方から生まれた「ロマンティック休暇」を通じて、社員が自分自身の人生や仕事、会社に対する考えを見つめ直し、より充実した人生を送ることを目指しています。
社員幸福度のデータ
OECDや厚生労働省のデータによると、社員の幸福度を高めることが生産性や定着率の向上につながることが示されています。日本の幸福度ランキングは世界55位であると言われていますが、その要因の一つに「自分らしい人生の選択ができない」という感覚が挙げられています。「ロマンティック休暇」は、そんな状況を打開し、社員の人生に新たなときめきをもたらす試みです。
日本ロマンチスト協会の背景
2008年に設立された日本ロマンチスト協会は、「大切な人を幸せにできる人」をロマンチストと定義し、ロマンス力の大切さを広めることを目的としています。これまで多くのロマンティックな活動や提案を行ってきましたが、最近の社会的な災害の影響で控えめになっていました。そこで、ワールドエッグスが新たに取り組んでいる「ロマンティック7」を通じて、ロマンティックな価値観を再び世の中に広めていきます。
ロマンティック7について
「ロマンティック7」とは、ロマンティックの本質を探るための7つの定義です。具体的には、恋愛的ロマンティックである
ロマンス、冒険的ロマンティックである
フロンティア、官能的ロマンティックである
ピンク、追憶的ロマンティックである
ノスタルジー、祝福的ロマンティックである
ギフト、創造的ロマンティックである
クリエイティブ、幻想的ロマンティックである
ファンタジーが挙げられます。これらを軸に、それぞれのロマンティックな価値観を深めていく狙いがあります。
まとめ
ワールドエッグスが提案する「ロマンティック休暇」は、単なる休暇制度を超え、社員が自己を見つめ直す機会を提供するものです。この新しい福利厚生が社員の幸福度を高め、企業としても成長していくことを期待しています。今後、ますます多様化する社会の中で、新たな価値観やアイデアを生み出し続けることで、人々の人生に幸せをもたらす取り組みに注目が集まります。