トランプ政権の影響が個人投資家に与える影響と市場動向

株式会社外為どっとコム総合研究所が実施した2025年2月のFX投資家調査により、個人投資家の市場動向が浮き彫りになりました。調査は59万口座を基に実施され、FX市場の現状を把握する上で重要なデータを提供しています。

1. FX取引全体の動向

2月の店頭FX取引金額は1099兆円で、1月の1292兆円から約15％減少しました。特に、USD/JPY（米ドル/円）の取引が15.6％減少したことが影響しています。一方、未決済ポジションは前月比で3.8％増加しており、流動性の面では好調な動きも見られます。

2. 投資家の損益状況

FX投資家の実現損益は、プラスが49.4％、マイナスが50.5％となり、損失を出している個人投資家が多いことが判明しました。トランプ大統領の政策による市場の不透明感が影響し、投資家は思うような収益を上げづらい状況にあるようです。

3. 人気の通貨ペア

調査では、最も取引が行われている通貨ペアは、USD/JPY（米ドル/円）、TRY/JPY（トルコリラ/円）、AUD/JPY（豪ドル/円）などが上位を占めています。特に、TRY/JPYは保証金が低く、スワップポイントの受取額が大きいため、多くの個人投資家が興味を持っています。

4. 投資家の年齢分布

FX投資家の年齢層は、50代が最大30.4％を占め、次いで40代が30.2％という結果が出ました。シニア世代が取引の主な層として位置づけられていますが、30代の新規口座開設者も増加しており、若年層の興味がうかがえます。

5. まとめ

トランプ政権による金融政策の変動が個人投資家に与える影響は大きく、FX市場は依然として先が見通しにくい状況です。特に短期勢の中には、取引を重ねることで損失を拡大させたケースも多くみられます。今後も市場の動向には注意が必要です。私たちは引き続き、信頼のおける情報を提供し続けることで、個人投資家のサポートを行っていきます。