琵琶語り劇『耳なし芳一の話』が赤間神宮で華やかに初上演
2023年7月16日(日)、舞台となる旧阿弥陀寺・赤間神宮の「龍宮殿」で、独自の脚本による琵琶語り劇『耳なし芳一の話』が初めて上演されます。この公演は、関門地区の文化や歴史をより深く知ってもらうため様々なコンテンツを提供する関門時間旅行事務局が主催し、特に注目を集めています。
上演の背景と目的
毎年7月15日には、耳なし芳一と平家一門を偲ぶための琵琶の奉納演奏が行われる「耳なし芳一まつり」が赤間神宮であり、今年はその翌日、一般の方が楽しめる舞台形式で演出されます。富田剛史さんが手がけるこの企画では、平家物語をモチーフにした物語の美しさを現代に伝え、全ての人々が楽しめるように工夫されています。
演者と内容
語り手を務めるのは、全国各地で文学作品を「文学ライブ 語り劇」として上演している元声優の小河知夏さん。琵琶演奏を担当するのは、髙木青鳳さん。髙木さんは、2018年に行われた「第55回 日本琵琶楽コンクール」で第一位を獲得しており、その実力は折り紙付きです。脚本と演出は富田剛史さんが務め、伝統的な琵琶語りの魅力を新たな形で世に送り出します。
英語字幕での特別演出
さらに、今回の公演では外国人観客にも楽しんでいただけるよう、英語字幕が生の舞台でスクリーンに表示される工夫もされています。ラフカディオ・ハーンが書いた原作を基に、AIを活用した翻訳作業を経て、より多くの人々に物語の魅力を届けようとする姿勢が伺えます。
公演情報
- - 日時: 2023年7月16日(日) 13:00受付開始、13:30開演
- - 公演時間: 約1時間30分
- - 場所: 赤間神宮「龍宮殿」(〒750-0003 山口県下関市阿弥陀寺町4-1)
- - 入場料: 前売り3,000円、当日3,500円、オンライン2,000円
また、この舞台は観客に赤間神宮の御朱印が配られる特典もあるため、参拝と慰霊の気持ちを表す良い機会になります。さらに、7月17日から31日まで、オンラインでのアーカイブも販売され、会場に来られない方や再度観たい方にも便利な内容になっています。
まとめ
琵琶語り劇『耳なし芳一の話』は、日本の文化や伝統を現代に蘇らせる素晴らしい試みです。地元の人々だけでなく、福岡県や山口県、さらには国外の方々も楽しめるイベントとして、多くの方にご参加いただければと思っています。この機会に是非、伝統と革新が融合した新たな文化体験をお楽しみください。