美祢市が実施するオンラインメンター制度で中高生の探究活動を支援

美祢市が始めたオンラインメンター制度

山口県美祢市で、注目のオンラインメンター制度がスタートしました。この制度は、「美祢市公設塾mineto」と「美祢市ラーニングスペース」が運営し、大学生や社会人が中高生の探究活動を支える取り組みです。8月8日、上半期にメンターを務めた9名が美祢市を訪れ、これまでの活動を振り返りました。

オンラインメンターとは

オンラインメンター制度では、大学生や社会人が中高生の探究活動に寄り添い、アドバイスやアイデア出し、対話を通じて学びを深める役割を果たします。美祢市では、「探究」を軸にした公設塾を運営し、子どもたちにオリジナルのプロジェクトを立ち上げる機会を提供しています。

この取り組みの主なビジョンは、「美祢市に戻ってきたい」と思う魅力的な学びの街を形成すること。オンラインメンターを通じて、地域外の大学生や社会人と美祢市をつなげることで、彼らが地域に関わり続けるきっかけを作ります。

メンター活動の意義

中高生にとって、様々なロールモデルとの出会いは非常に重要です。この制度を通じて中高生は大学生や社会人と定期的に交流し、自らの視野を広げることができます。また、メンター役の大学生や社会人も、新たな挑戦を実践し、人が成長するための支援を学ぶ機会となります。

例えば、「幸せについての対話がしたい」という中高生の想いに応えるメンターの姿勢や、「英語でプレゼン資料を作りたい」といった具体的な要望への対応が、双方にとって深い学びの経験となっています。

実際、参加したメンターからは、「中高生が自らの考えを引き出すようなアプローチができるようになった」との声が寄せられました。これは、ただ教え込むのではなく、学びのプロセスを共にするという新たなアプローチを体験した結果です。

美祢市との関わりを深める機会

オンラインメンター活動を通じて、卒塾後も美祢市に関わり続ける機会を構築することが重要です。実際にメンターの中には、美祢市外に住んでいる方も多く、これまでの公設塾活動を通じて関わりを持った方々が参加しています。この流れを広げることで、より多くの人たちが美祢市に戻る機会を得られると考えられています。

10月には下半期のメンター制度も開始され、さらなる参加者を募っています。美祢市での探究活動を支援したい方々には、オンライン説明会が設けられています。