世界の建築が息づく、ミシュランアーキテクチャ&デザインアワード
ミシュランが選出する「ミシュランアーキテクチャ&デザインアワード」のノミネートホテルが発表されました。このアワードは、宿泊者に印象的な体験を提供するために設計された美しい建築とインテリアを持つホテルに贈られるものです。2023年8月13日、ノミネートされたのは、日本の「ベネッセハウス」、ドバイの「アトランティス・ザ・ロイヤル」、サウジアラビアの「シェバラ・リゾート」、ブラジルの「ローズウッド サンパウロ」、クロアチアの「ヴィラ・ナイ 3.3」の5軒です。
ノミネートホテルの概要
ベネッセハウス(日本)
このアートホテルは、世界的に有名な建築家・安藤忠雄によってデザインされました。瀬戸内海の直島に位置し、美術館と客室が融合したミュージアム・ホテルとして、独自の魅力を持っています。開放的な間取りと大きな窓からは美しい海の景色を楽しめ、デイヴィッド・ホックニーや草間彌生などのアート作品も展示されています。
アトランティス・ザ・ロイヤル(ドバイ)
2023年にオープンしたこのホテルは、ドバイのスカイラインに新たなシルエットを加えました。外観は革新的なデザインで、互いに接合したタワーが特異な形状をなしています。795室の客室には贅沢なインテリアが施されており、22階には全長90メートルのインフィニティプールも完備されています。
シェバラ・リゾート(サウジアラビア)
紅海に位置するこのリゾートは、海面に浮かぶようなデザインを持ち、エコ意識を高めながらサンゴ礁の保護にも配慮されています。全73棟のヴィラは、環境に溶け込む美しいデザインで、訪れる旅行者に自然との一体感を与えます。
ローズウッド サンパウロ(ブラジル)
サンパウロの都市部に位置するこのホテルは、高さ93メートルの垂直庭園が特徴的です。屋外空間には1万本以上の樹木が植えられ、都市の環境課題に応えるための先進的な設計が施されています。独自のスパやプールもあり、都会の喧騒を忘れて静かに寛げる空間が広がっています。
ヴィラ・ナイ 3.3(クロアチア)
アドリア海沿いのこのホテルは、自然の地形を生かして設計されており、地元の石を用いたエコラグジュアリーな宿泊スタイルを実現しています。受賞歴のあるオリーブオイルを使用したダイニング施設も魅力で、ダルマチアの風景を堪能しながら心地よい滞在が期待できます。
アワード授与式について
これらのノミネートホテルの中から、どれがアワードを受賞するのかは、2025年10月8日にパリの装飾美術館で発表される予定です。また、ミシュランガイドも同時に発表される見込みです。
今後の予定
ミシュランは、その他のアワードも発表予定です。例えば、2023年8月27日には「ミシュランウェルネスアワード」が行われ、続いて9月10日には「ミシュランローカルゲートウェイアワード」、さらに9月24日には「ミシュランオープニング・オブ・ザ・イヤーアワード」の選出が行われます。
持続可能性への取り組み
ミシュランは「すべてを持続可能に」という企業ビジョンの下に、持続可能な社会を目指しています。2050年までに100%持続可能なタイヤの製造を約束し、環境に配慮した取り組みを進めています。未来の旅行が持続可能な形で発展していくことを期待したいですね。