研究提案の採択について
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)からの発表によると、学校法人早稲田大学、国立大学法人東京科学大学、株式会社ガイアックス、そしてCasley Deep Innovations株式会社の共同提案が、令和7年度新規委託研究(課題241)として採択されました。この採択により、デジタルツイン流通アプリケーションに関する研究開発が本格的にスタートします。
NICTの役割とは
NICTは、日本国内において唯一の公的情報通信研究機関です。情報通信技術に関する広範な研究を行い、成果を産業界や学術界に還元することを目指しています。今回の採択は、特にデジタルツインという新たな概念を基に、未だ発展途上にある非集中型ストレージ技術を社会に実装する重要なステップとなります。
提案課題の概要
提案の中心となる課題は、高弾性ハイパーセキュアな非集中型ストレージを用いたデジタルツイン流通サービスの研究です。これは、NICTセキュアオフチェーンストレージを活用し、データ提供者と消費者間で、第三者を介さず安全にデータを流通させることを目的としています。デジタルツイン技術を利用することで、リッチなコンテンツの流通を実現し、Web3の到来をより一層促進させることを狙います。
研究開発の目標とアプローチ
本研究課題では、2つの重要な研究開発項目が設定されています。まず一つ目は、サービスメッシュフレームワークと呼ばれる仕組みを開発し、NICTのセキュアオフチェーンストレージと連携させることです。これにより、非集中型アプリケーションに対してコンテンツ流通を秘匿的かつ弾力的に行う仕組みを整えます。次に、これらの整備された仕組みを用い、共創型デジタルツインサービス及びアプリケーションfurehako®を用いた高信頼性のデータ流通の実証を進めます。
実際の開発内容
具体的な研究開発項目には、閾値を超えた大容量ファイルの処理、ストレージの分散保存機能、コンテンツの検索及び公開制御などが含まれます。これらの要素を統合的に処理することで、ユーザーは安心して、かつ安全にデータを流通できる環境を整えられるのです。特に、furehako®の高度化には力を入れ、高弾性を持つストレージサービスの実現へとつなげていきます。
今後の展望
Casley Deep Innovations株式会社は、最先端のディープテクノロジーを活用し、Web3基盤を支える信頼性と自律性をもたらす分散ネットワークストレージ技術の実用化を目指します。この計画を通じて、経済的価値と社会的価値の両立を実現することが私たちの目指す方向です。今回の国立研究開発法人情報通信研究機構からの提案採択は、新たな技術革新への第一歩となります。
会社概要
Casley Deep Innovations株式会社は、東京都渋谷区に本社を置き、ディープテクノロジー分野に特化したシステム開発やプロダクト開発を行っています。最新の研究開発に注力し、Web3.0やXR技術、AI、画像解析などの先端領域で活躍しています。私たちは、このプロジェクトを通じて、デジタル社会における新たな価値を創出し続けます。