ひまわり特別支援学校と川口工業高校が清掃交流
2024年12月11日、さいたま市にあるひまわり特別支援学校と埼玉県立川口工業高校の掃除部が初の交流イベントを開催し、参加した学生たちの間に温かな絆が生まれました。一般社団法人日常清掃協会の協力のもと、楽しい体験を通じて意義ある学びがありました。
この交流会には、ひまわり特別支援学校高等部の生徒8名と、川口工業高校掃除部の生徒9名が参加。最初に自己紹介が行われた後、参加者は3つのチームに分かれて清掃競技に挑みました。競技内容は30分間でどれだけ多くのゴミを拾えるかを競うもの。集めたゴミの重さによって順位が決まり、結果発表では嬉しそうにガッツポーズをする生徒たちの姿も見られました。全員が賞状を授与され、互いの努力を称える時間となりました。
川口工業高校掃除部は、学校内および地域の清掃活動を集中して行っており、この取り組みが注目を集めています。実際、彼らは12月1日に開催された「スポGOMI甲子園」全国大会で見事優勝を果たしました。この成果は、彼らの団結力や活動の効果を示しています。
一方、ひまわり特別支援学校は、肢体不自由教育部門と知的障害教育部門に分かれており、今回の交流会には知的障害教育部門高等部の生徒が参加しました。清掃業は作業内容が明確でマニュアル化しやすく、特に知的障害を持つ生徒にとって適した就職先となる一つです。同校では「アミューズメント施設の清掃スタッフになりたい」と目指す生徒もいます。
日常清掃協会の関わり
日常清掃協会がこの交流会に関与したきっかけは、川口工業高校掃除部が「掃除の資格を取得したい」という要望から始まりました。これを受けて、同協会は「ToILET(トイレ)清掃検定」を設立。さらに、11月に行われた清掃講習会では代表の鈴木氏が講師として登壇し、4日間にわたる講義を実施しました。この交流会は、日常清掃協会が関わったことによって実現した、川口工業高校掃除部とひまわり特別支援学校のコラボレーションなのです。
参加者の声
ひまわり特別支援学校の先生は、「交流会の前日、生徒たちはゴミ拾いのルートを確認していたおかげで、掃除部を先導しながらゴミを拾うことができた。また、ゴミの分別についても教わり、互いに助け合う姿が見られた。みんな楽しんでおり、来年もまた交流の機会があればいいなと思います。」と語ります。
日常清掃協会について
一般社団法人日常清掃協会は、日常清掃に係る情報の整理や、作業に従事する人たちのスキル向上を後押しすることを目的としています。清掃に関する検定やオンライン講座の提供、さらには関連する教材の発行を通じて、清掃品質の向上に努めています。協会のウェブサイトでは、検定情報や清掃現場で利用される注意喚起ポスターも公開されており、関心のある人々へアクセスしやすい形で提供されています。
この素晴らしい交流会の実施は、ただのイベントではなく、参加者同士の成長と学びを促す貴重な機会となりました。来年以降のさらなる展開が楽しみです。