Ascella Biosystems、感染症診断技術の開発に助成金を獲得
Ascella Biosystemsが新たな感染症診断技術に着手
感染症診断技術の先端企業、Ascella Biosystems Inc. が、米国国立衛生研究所(NIH)のRADxプログラムから助成金を受け取ったことが発表されました。この助成金は、COVID-19やその他の呼吸器病原体を迅速に検出する新しい診断システム「AscellaOne」の開発を加速するために使用されます。
Ascella Bio JAPAN株式会社の親会社であるAscella Biosystemsは、サンフランシスコに拠点を置く企業で、CEOのDeepak Boggavarapu氏が率いています。この新しいシステムは、ポータブルでありながら高い精度を誇る設計が施されており、特にパンデミック時の検査現場や在宅医療での使用を想定しています。
RADxプログラムの意義
RADxプログラムは、COVID-19パンデミックによる影響を軽減するために立ち上げられた取り組みで、感染症の迅速な診断手法の開発を推進しています。このプログラムは、研究者や企業に資金を提供し、診断技術の普及を後押ししています。「AscellaOne」システムが開発されることにより、COVID-19に限らず、インフルエンザやRSウイルスといった他の重要な呼吸器病原体への迅速な検査が可能になります。
研究開発の進展
今回の助成金は、新たな呼吸器病原体パネルの設計や試薬の凍結乾燥技術、さらにはシステムの商業化戦略に向けた研究活動に充てられます。Deepak Boggavarapu氏は「この資金により、私たちの技術を進化させ、世界中で感染症の拡大を抑制する貢献ができる」と熱意を語ります。
日本市場への展開
Ascella Bio JAPANは、親会社であるAscella Biosystemsと協力し、「AscellaOne」の日本国内での商業化を進めています。アクセルマーク株式会社からの出資を受け、今後の市場展開に向けた共同研究開発を行っています。アクセルマークは2021年と2023年にそれぞれ100万ドルを出資し、同社の代表取締役社長がAscella Bio JAPANの取締役に就任しています。
未来への展望
今後、Ascella Biosystemsとその日本法人、さらにアクセルマークの三社は協力を深め、米国と日本におけるビジネス展開を加速させる方針です。また、Ascella Biosystemsは、米国国立画像生物医学・生物工学研究所やNIHからの支援も受けており、連邦資金による取り組みが着実に進んでいます。
結論
Ascella Biosystems Inc.は、今回の助成金を通じて、世界中での感染症の診断と治療において新しいスタンダードを確立し、健康な未来に大きく貢献することを目指しています。無限の可能性を秘めた「AscellaOne」システムが、今後の医療現場でどのように活用されるのか、期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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アクセルマーク株式会社
- 住所
- 東京都中野区本町1-32-2ハーモニータワー
- 電話番号
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