共鳴の宴開催
2025-12-06 07:10:28

障害者と健常者が共演する音楽の祭典『共鳴の宴』が東京で開催

障害者と健常者が共演する音楽の祭典『共鳴の宴』



2025年12月4日、東京の増上寺 大殿にて、特別な音楽イベント「True Colors Festival Special Concert 2025 共鳴の宴」が開催されました。このコンサートは、日本財団DIVERSITY IN THE ARTSが主催し、障害者包摂をテーマにした国際会議「SYNC25 アカウンタビリティ・サミット」と連携しています。このイベントには、グローバル企業経営幹部約250名が招待され、多様な文化とアートの融合が祝福されました。

日本財団DIVERSITY IN THE ARTSは、2016年に設立され、“多様な在り方を楽しむ”ことを目的とした展覧会や舞台芸術のイベントである「True Colors Festival」を実施しています。このフェスティバルは、障害がある人々も含め、誰もがその個性を大切にしながら生きる未来社会を目指すプロジェクトで、多様な違いが共存することを実現しています。

「共鳴の宴」では、2024年のエミー賞受賞作品『将軍 -SHOGUN-』の音楽監督を務める石田多朗が音楽監督を担当し、世界的舞台芸術祭「エジンバラ」で高評価を受けた演出家、山田淳也が総合演出を手掛けています。このイベントは、まさに国際的な水準に達した素晴らしいエンターテインメント空間となりました。

コンサートは、厳かな増上寺 大殿の雰囲気の中で始まり、和太鼓の響きと共に、障害者と健常者のダンサーが共演する「沈黙の中の音」で幕を開けました。音と光の演出がダンスと太鼓の相互作用の魅力を引き立て、観客を魅了しました。

続いて、「ちがいとの出会い」と題したパフォーマンスでは、日本古来の楽器を用いた雅楽と西洋楽器のコラボレーションが実現され、異文化の融合が生む新たな音色が会場に響きわたりました。日本と西洋、双方の楽器の歴史とその普遍性が見事に一体感を生み出した瞬間でした。

「ともに奏でる」セクションでは、古典的な雅楽演奏に加え、「響きあう声と音なき言葉」では、手話狂言を織り交ぜた「蟹山伏」が披露され、言葉を超えた伝達の美が表現されました。これにより、日本の伝統的な芸能が国境を越え、国際的に共鳴する様子が感じられました。

終盤には、感動的な楽曲が続々と披露され、ピアノによる「Over the Rainbow」、アコースティックギターの「Moonlight」、そして車椅子のダンサーが舞う「My Heart Will Go On」(セリーヌ・ディオンのカバー)など、心に響くパフォーマンスが繰り広げられました。さらに、エンニオ・モリコーネのオーケストラによるメドレー、ムソルグスキーの「キエフの大門」、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」といったお馴染みの楽曲も登場し、観客を楽しませました。

最後には、音楽監督の石田が手掛けた楽曲「常世」が響き渡り、イベントは大いに盛り上がりを見せました。コンサートを通じて、障害者と健常者の垣根を超えた共感と感動が生まれ、未来への希望が感じられる素晴らしい時間となりました。このイベントが、障害の有無に関わらず、すべての人が共に生きる社会へとつながる一助となることを願っています。

詳細情報は以下のリンクからご覧ください。
True Colors Festival Special Concert 2025 特設ページ

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