循環型社会の実現に向けた新システム:Trace eye🄬が始動
株式会社サトーは、廃棄物処理から資源化の過程をデジタルで見える化する新システム「Trace eye🄬 Circular Economy」の提供を開始しました。この画期的なシステムは、環境に優しい循環型社会を実現するための強力なツールとなることが期待されています。
システムの概要
「Trace eye🄬 Circular Economy」は、廃棄物の回収から処理、再生材の生産および出荷までの一連のプロセスをリアルタイムで管理・可視化するためのトレーサビリティーシステムです。これにより、廃棄物リサイクル現場での実証実験を通じて有効性が確認されました。
環境省とEUの動向
環境省は「再資源化事業等高度化法」を整備中で、新たな再生材の供給体制の確立が求められています。また、EUでは「デジタル製品パスポート」が推進されており、サプライチェーン全体にわたる情報の追跡が重視されています。
これらの背景を受けて、サトーは廃棄物処理から再資源化の過程における情報化の困難さに対処すべく、デジタル管理を進めています。
Trace eye🄬の特長
1. 廃棄物処理の全工程を可視化
バーコードやQRコードを活用して、廃棄物の排出元から再資源化までの情報を記録します。従来は曖昧だった手解体や選別等もデジタル化され、透明性が高まります。
2. スマートな現場管理
このシステムはスマートフォンやタブレット端末に対応しており、現場での負担を軽減します。在庫管理や進捗確認もリアルタイムで行え、業務の効率化が図れます。
3. 再生材の品質と価値をデータ化
再生材の素材構成や処理履歴をトレースできるため、出荷する資源の品質を保証する情報を確保できます。これは資源の付加価値化を促進します。
4. 法制度の変化への対応
今後の法改正や規制に柔軟に対応できるよう、システムのアップデートも可能です。
今後の展望
「Trace eye🄬 Circular Economy」は、リサイクル企業のみに限らず、製造業者やデジタル製品パスポートによるトレーサビリティを重視する企業にも有効です。リサイクルの情報インフラを強化し、持続可能な資源循環社会の実現に寄与することが求められています。
サトーは今後ますますこの分野のソリューション開発を進め、社会全体のサステナビリティ実現に向けて貢献していきます。サトーは1940年に設立され、日本国内外でさまざまなビジネスを展開する企業で、バーコードやRFID技術を活用した情報化の推進に努めています。これにより、効率的かつ持続可能な社会の実現を目指しているのです。
会社情報
- - 所在地:東京都港区芝浦3 丁目1 番1 号 msb Tamachi 田町ステーションタワーN
- - 代表者:小沼 宏行
- - 資本金:84億円(2025年3月31日現在)
- - 企業HP:サトー公式サイト
この新システムによって、我々は廃棄物処理のプロセスを大きく変化させる一歩を踏み出したのです。持続可能な未来に向けた第一歩が、この「Trace eye🄬 Circular Economy」によって実現されることを期待しています。