管理栄養士・栄養士が魅せる職場の改善とやりがいの実態

管理栄養士・栄養士の職場の実態と意識の変化

株式会社エス・エム・エスが実施した調査により、全国の管理栄養士・栄養士1,990人の働き方や職場環境についての詳細なデータが明らかになりました。本調査の主な結果から、職場の満足度の向上や昇給の実態、さらには災害意識の変化について深く掘り下げていきます。

調査の背景

2024年に発生した災害を受け、栄養士たちは備蓄に対する意識を見直し、自らの業務についても再評価する必要があることを認識しました。そのため、今回の調査は、栄養士たちがどのような意識変化を遂げているのかを把握するために実施されました。

収入と職場環境の満足度

調査の結果、管理栄養士の月給の大部分が「21～25万円代」に集中しており、栄養士は「16～20万円代」が最多という結果に。いずれの職種でも、賞与は年間51～60万円程度が最も多いようです。さらに、給料に関する満足度は依然として低く、45.0%が「給料が安い」と感じていることが明らかになりました。

また、勤務場所に対する満足度は47.3%に上昇し、前年の44.1%から改善されていることが分かりました。満足している理由として、休暇の取りやすさや人間関係の良好さが挙げられました。

昇給と残業時間

登場した結果から、66.6％が昇給を実感しているものの、その金額は依然として少額であるとの感想が寄せられました。特に前年と比較して4.7%増加しているのは明るい兆候です。

残業時間に関しては、65.7%の栄養士が月平均10時間未満だと回答していますが、業務内容に対する負担感は依然として残っています。

やりがいと職場の環境

7割以上の管理栄養士・栄養士が、自らの仕事にやりがいを感じていると回答しました。特に、患者・利用者から感謝の言葉をかけられることで、その気持ちが一層高まるとのことです。また、自身の業務に専念するための工夫や努力を行っている例も多く見られました。

また、本来の業務に集中できていると感じるのは41.9%とされ、多くの栄養士が本来業務以外の業務に時間を費やしている実態も浮き彫りになっています。