60歳以降も挑戦したいハイクラス人材の意識とは
株式会社クライス&カンパニーが実施した「ハイクラス人材のキャリア意識調査」によると、60歳を過ぎた後も新たにキャリアを築きたいと考える人が6割以上にのぼることが分かりました。この調査は、同社のキャリアカウンセリングを受けた転職希望者を対象に行われ、特に興味深い内容が多数寄せられました。これらの結果は、今後の働き方の変化に影響を与える要素として注目されています。
60歳以上のキャリア意識
調査結果によると、60歳以降に「挑戦したい」と考えている人の割合は、全体で約60%、40代以上では実に83%に達しました。これは新たなキャリアの選択肢を求める意識が高いことを示しています。「あまり考えていない」「全く考えていない」と応えたのは僅か16%で、多くの人が新たな挑戦を前向きに捉えている傾向が見受けられます。
さらに、年代別に見てみると、40代以上は60歳以降の働き方についての具体的なイメージを持っていることがわかります。この年齢は、体力の低下やライフステージの変化に加え、定年制度の見直しが行われる時期と重なり、新しい働き方に挑戦する良いタイミングであると捉えられているようです。
理想の働き方に関する調査結果
「60歳以降の理想的な働き方」を問う設問では、「悠々自適に過ごし、プライベートを優先する」「複数の仕事をかけもちして柔軟に働く」「公共の仕事に従事して社会に貢献する」といった意見が多く寄せられました。この結果からは、収入を得ることだけでなく、社会貢献や自己実現に重きを置く傾向が浮かび上がります。
年代別のデータを見てみると、40代以上の層は「複数の仕事をかけもちして柔軟に働く」が最も多く、一方で20〜30代では「悠々自適に過ごし、プライベートを優先する」答えの割合が約3倍となっています。40代以上の人々は、より多様なキャリアの可能性を見出していることが明らかになりました。
挑戦意欲の違い
新たなキャリアに挑戦したいという意欲については、40代以上では「とても挑戦したいし、具体的なイメージも持っている」と回答した人が2割を占めているのに対し、20〜30代では約7%と低い結果となりました。このことから、40代以上の熟練した社員の方が新しい挑戦への意識が強いことが窺えます。
今回の調査により、60歳以降でも社会に貢献したいという意欲の高まりが明らかになりました。また、自分自身の年齢や人生のフェーズに応じてキャリアを柔軟に変化させていこうとする姿勢が重要視されていることも読み取れます。
今後の展望
クライス&カンパニーでは、引き続き「志あるハイクラス人材のキャリア意識調査」を行い、働く人々の価値観や意識を探っていく予定です。また、代表の丸山が連載する「転職で幸せになる人、不幸になる人」では、定年後の働き方についての insights を公開しており、興味深い情報が盛りだくさんです。
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まとめ
今回の調査から、若い世代とは異なり、年齢を重ねたハイクラス人材が新しい挑戦を視野に入れる理由が見えてきました。彼らは自身の経験を生かし、社会に貢献する道を選ぼうとしているのです。今後の日本の労働市場において、こうした意識の変化がどのように影響を及ぼすのか、注目が集まります。