北浜GRF、台湾Ablecom社の液浸冷却式データサーバーシステム販売権を獲得!
北浜GRF株式会社は、再生可能エネルギー電力およびデータセンターの開発を手掛ける企業として、台湾の液浸冷却式データサーバーシステム製造会社Ablecom Technology Inc.との間で、同社の液浸冷却式データサーバーシステム(ILC)及びダイレクトクーリングシステム(DLC)の日本国内での営業販売権について基本合意したことを発表しました。
この合意により、北浜GRFはAblecom社の先端冷却ユニットサーバの販売を通じて、高まる電力効率と冷却性能へのニーズに応え、お客様のデータセンターの運用コスト削減、環境負荷低減、および安定稼働に貢献していきます。
液浸冷却技術でデータセンターの未来を変える
昨今のAIの急速な普及により、データセンターでの電力消費量は莫大な増加が予想されています。Ablecomの液浸冷却式サーバーシステムは、従来の空冷方式と比較して、以下の優れた利点を提供します。
大幅な省電力化: 冷却効率が飛躍的に向上し、データセンター全体の消費電力を最大43%削減できます。従来の空冷方式データセンターの標準的なPUE値が約1.5に対し、今回の液浸冷却式のデータセンターPUE値は1.05となり、大幅な省エネルギーを実現可能になります。
高密度実装: 高効率冷却方式によりサーバーを高密度に実装することができ、データセンターのスペース効率を向上できます。
優れた冷却性能: 高性能なCPUやGPU・NPUなどの発熱量の多いコンポーネントを効率的に冷却し、安定稼働を支援します。
静音性: 冷却ファンが不要なため、騒音を大幅に低減できます。
環境負荷の低減: 消費電力の削減により、CO2排出量を削減し、環境負荷低減に貢献します。
設置オペレーションコストの削減: 配送から設置運用開始まで24時間以内で運用開始可能です。
気候を選ばない立地条件: 冷却効率を高めるために冷涼な気候の立地を選ぶ必要がなく、様々な都市や地方でエネルギー効率の良いデータセンター運営が可能です。
20Ftコンテナでのコンテナ型データセンター運用: この液浸冷却式データサーバーシステムは20Ftコンテナ可搬式での展開も可能なことから、地方行政・企業の独自サーバー設立にも貢献できます。
強力なパートナーシップで事業を加速
北浜GRFは、Ablecom社との提携を通じて、データセンター業界におけるさらなる成長を目指します。Ablecom社は世界五大サーバー大手のSuper Micro社、GPU最大手のNVIDIAとの深いつながりを持ち、GPUサーバーシステムを短期間に調達納品できる強みを持っています。大規模・小規模なAIユーザーの自社構築をご検討のユーザーにも対応できる生産能力も維持しております(生産能力5000U台/月)。
ハードウェア+ソフト+サービスのワンストップショップを実現したサプライヤーと当社の提携は今後の当社の事業展開の大きな強みになります。
北浜GRF株式会社について
北浜GRF株式会社は、再生可能エネルギー電力およびデータセンターの開発を手掛ける企業です。同社は、発電プラント及び蓄電所に関する事前調査、計画、設計、開発、電気・ガス・バイオマス燃料・温暖化ガス排出権等の売買、媒介、発電事業及び電力の購入、販売、各種コンサルティング業務を展開しています。
Ablecom Technology Inc.について
Ablecom Technology Inc.は、1997年設立の台湾桃園市に本社を有する、データセンターソリューション総合メーカーです。同社は、ヒートシンク専業で起業しパソコンからサーバーまで事業規模を拡大し、2025年には現在の台湾工場の7倍規模の生産キャパシティーが完成する予定です。データサーバ―システム世界大手のSuper Micro社を主要顧客に強固な関係性を維持し、NVIDIA社とも創業来の関係を有しています。近年は液浸冷却技術を開発し、高効率・高性能なデータセンターソリューションを提供しています。
まとめ
北浜GRFとAblecom社の提携は、データセンター業界に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。液浸冷却技術は、省エネ性、高性能性、環境負荷低減といった多くの利点を持ち、これからのデータセンターの未来を大きく変える可能性を秘めています。