マウザーがRenesasの新型AIマイクロプロセッサRZ/V2Nを発表

マウザーとRenesasが新たなイノベーションを提供

マウザー・エレクトロニクスは、最新のRZ/V2Nシリーズマイクロプロセッサの取り扱いを開始しました。この革新的な製品は、Renesas Electronicsによって開発されており、特に組み込みAIアプリケーション向けに設計されています。

RZ/V2Nシリーズの特徴

RZ/V2Nマイクロプロセッサは、AI機能を重視しており、最大15 TOPS（トリリオンオペレーションズパーセカンド）の性能を誇ります。これにより、AIカメラ、自律移動ロボット、ドライブレコーダーなどの用途において、リアルタイムでのデータ処理が可能になります。また、低消費電力のCortex-M33コアを備えており、動作周波数が200MHz、クアッドコアのCortex-A55は1.8GHzで運用され、効率的な処理が実現されています。

このプロセッサの最大の利点は、冷却システムを必要としないために設計コストが抑えられ、さらに小型で軽量なデバイスを製造できる点です。これにより、各種デバイスの導入が容易になり、特に組み込み市場での競争力を高めてくれます。

高度な組込み技術

RZ/V2Nには、2つの4レーンMIPI CSI-2カメラインタフェースが装備されています。この構成により、複数のカメラからの画像を同時に処理することが可能となり、視覚認識能力が大幅に向上します。この技術は、特に人の動作解析や転倒検知において非常に役立ちます。

32ビットECC対応のLPDDR4メモリインタフェースを用いることで、12.8 GB/sのスループットを実現しています。これにより、高データ整合性が確保され、顧客の多様なニーズに応えるための準備が整っています。さらに、BGAパッケージサイズは15mm x 15mmと、組込みアプリケーションに最適な小型設計です。

評価キットの提供

マウザーでは、RZ/V2N MPUを基盤とした評価キットも提供しています。このキットは、8GBのメモリを搭載し、高度なAI処理に対応するための包括的な開発プラットフォームを提供します。また、64MBのフラッシュメモリを備えており、迅速なデータ保存とアクセスをサポートします。多様な接続オプションがあり、通信ニーズにも柔軟に対応可能です。

マウザーの最新情報

マウザーは、常に最新の半導体と電子部品を取り揃え、エンジニアに向けて迅速な製品提供を行っています。定期的に発行されるニュースレターでは、最新の製品情報や技術に関する情報を提供しており、エンジニアの設計開発をサポートします。興味のある方は、公式ウェブサイトで詳細をご確認ください。

このRZ/V2Nシリーズの組み込みAIプロセッサは、コスト効率の良い高性能なソリューションを探している企業やエンジニアにとって、新たな可能性を開く製品となるでしょう。詳細情報は、こちらからご覧いただけます。

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