英国発のSTRETCH外国語学習プログラム
埼玉県蕨市に拠点を置く合同会社HANDS&Iは、日本で初めてとなる英国の認知症予防プログラム「STRETCH」を導入しました。このプログラムは、ロンドンのクラレンドンチューターズとUCL(ユニバーシティーカレッジロンドン)が共同開発し、高齢者の認知機能を保つための画期的な手法です。STRETCHは外国語学習を取り入れ、オンラインと対面で提供されます。
イギリスでは、過去20年間で認知症の有病率が22%低下。これは、脳梗塞などのリスクファクターを減少させる生活習慣の改善による成果とされています。特に、孤独感が認知症のリスクを高めることに注目し、ミドル・シニア世代が younger generationと交流しながらプログラムに取り組むことで、心身の健康を促進します。
語学学習がもたらす脳の活性化
STRETCH外国語教室では、特に中高年層が多い44代から60代をターゲットにしたプログラムが展開されます。言語を学ぶことによるコミュニケーション機会が脳への刺激となり、認知症の予防効果を高めることを目指しています。また、プログラムに参加することで孤立感を防ぎ、楽しい時間を共有しながら言語能力を向上させることが期待されています。
プログラムは、脳のどの部分を刺激するかに焦点を当て、音楽、アート、言葉遊びや手話、回想法などの多様なアクティビティを提供します。参加者に対してもヒアリングを行い、語学歴や健康状態を把握した上で、最適な内容が提供されるので、個々のニーズに応じた学びが可能です。
認知症と孤独の研究がカギ
STRETCHプログラムの根幹にあるのは、孤独感と認知症の関係についての研究です。参加者同士が笑顔を交わし、心の交流を促進することで、認知機能が維持されやすいとされています。クラレンドンチューターズのnaletiaは、参加者に「心の底から笑ってください」とメッセージを送っています。このような心のつながりが、健康な生活の実現に繋がっていきます。
ウェルビーイングを考えた語学習得
プログラムでは最初にイタリア語をフューチャーした「ウェルビーイング イタリア語講座」が開設されます。世界保健機関(WHO)は「健康は肉体的、精神的、社会的なウェルビーイングの状態である」と定義しています。これに基づき、イタリアのルネッサンス時代から続く「ベネッセレ」という考え方からインスパイアを受けたレッスンが展開される予定です。
カルチャー教室では早速体験講座が開催され、参加者は健康で幸せな暮らしのヒントをイタリア人のライフスタイルから学ぶことができるでしょう。
まとめ
STRETCH外国語教室は、40代からの認知症予防に新しいアプローチを提供します。健康を維持しながら楽しみ、仲間づくりをする場所として、これからの日本社会に貢献していくことが期待されています。今後、春日部や浦和美園などでイタリア語の体験講座を行う予定ですので、まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。