堀内ひでよの新刊『尊き単位』発売
2024年9月22日、詩人の堀内ひでよによる第三歌集『尊き単位』がパレードから発売されました。この作品は、彼の過去の作品『雪待ちの空』や『はじめての瞼』に続く新たな試みで、彼の独自の視点から日常のひとこまを切り取り、鋭く美しい表現で詠み上げています。
詩集の内容概要
『尊き単位』には、日常の中に潜む儚さや愛の瞬間を捉えた詩が収められています。特に、彼の代表歌からもそのテーマが見て取れます。たとえば、「待ちわびる人ありかつて両針の狭角をなむ見つめつづけし」は、待つことの感情を深く描写しており、心の中の微妙な揺らぎを感じさせます。
五分後にプロポーズすることを告げる決意を表現した「五分後に愛を告ぐると定むれば秒とは不思議で尊き単位」は、時間の流れや価値を問いかける内容となっており、単なる日常の中の出来事に詩的な意味を与えています。こうした詩を通じて、著者は私たちの日々の瞬間がどれほど大切かを再認識させてくれます。
代表歌の深い意味
さらに、彼の代表詩のひとつ「宮殿の廻廊深く奥深くドミニクサンダの冷たき骨よ」では、歴史や文化、存在の不確かさに思いを馳せる深い視点が窺えます。詩は時に哀しみや冷たさを伴いますが、それを通じて生命の脆さと美しさが同時に浮かび上がってくるのです。
著者プロフィール
堀内ひでよは、独特の感性から紡ぎ出される詩で知られる詩人です。自身のブログ「HITO-OMOI」では詩以外にも様々な思考や日常の出来事を綴っており、ファンとの交流の場ともなっています。彼は2006年に『雪待ちの空』で文壇にデビューし、2020年には『はじめての瞼』を出版。新しい詩集『尊き単位』でさらに進化を遂げた堀内の詩は、多くの人々に強い印象を与えることでしょう。
書籍情報
- - 書籍名: 尊き単位
- - 著者: 堀内ひでよ
- - 出版社: パレード
- - 発売日: 2024年9月22日
- - ISBN: 978-4-86522-405-4
- - 仕様: 四六判/並製/90ページ
- - 定価: 1,000円(税抜909円)
この書籍は、パレードブックスおよびAmazonでの購入が可能です。
堀内ひでよの『尊き単位』は、現代の詩の可能性の一端を示す重要な作品となることでしょう。詩を通じて日常の美しさを再発見できるこの一冊を、ぜひ手に取ってみてください。