ITSUDATSUが特許取得:組織の潜在能力を引き出す新技術
株式会社ITSUDATSUは、先日独自に開発した組織および人材解析ソリューション『KANAME』が特許を取得したことを発表しました。この特許技術は、組織内の潜在的な課題や人材を同時に可視化するもので、経営者特化型意識解析サービス「I AM CEO」などの運営を通じて、人的資本経営の新たなステージを切り拓くことが期待されています。
特許の概要
特許番号を7744002号とするこの技術は、従業員や候補者に対する回答を基に、「調和性(協調度)」と「逸脱性(革新度)」を同時に数値化する仕組みです。これにより、従来の評価方法では見逃されていた人材を見極め、短期および長期における要人材を動的に特定することが可能になります。特許権者は株式会社ITSUDATSUで、登録日は2025年9月16日です。
KANAMEの特長
1. 高適応・高革新の人材抽出
『KANAME』が他の解析ツールと一線を画すのは、単なるエンゲージメントや満足度の向上にとどまらない点です。調和性とは組織の価値観や周囲との調和を意味し、逸脱性は現状に挑戦し変革を起こす力を指します。この二つの要素が高い人材を見極めることで、未来を牽引する才覚を発掘することに成功しています。
2. タイミング軸での人材判別
『KANAME』では、短期間または長期間で潜在能力を発揮しうる人材を区別する能力を有します。高いパフォーマンスを示す人材は短期的なリーダー候補として位置づけられますが、平凡な業績でも高いポテンシャルを持つ人材は長期的に成長する可能性があります。このような見方から、経営者はどの人材に今投資すべきなのか明確に判断でき、最適なアプローチを取ることが可能です。
人材への投資とIRへの貢献
近年、国際規格「ISO 30414」が示すように、人的資本に関するデータの公開ニーズが高まっています。その中で『KANAME』の技術は、企業が誰に投資すべきかを科学的に示す上での強力なツールとなります。データに基づいたこのアプローチが、経営戦略と人材戦略を融合させ、人的資本経営を真に機能させることが期待されます。
ITSUDATSUのこと
ITSDATSUは、法人や個人に向けて新たなHRソリューションを提供しています。そのビジョンは、「非直線的な現象を再現性の高い世の中にする」というもので、この理念に基づいて人間の可能性を引き出すサービスを展開しています。今後も、特許技術の活用を通じて、経営者視点の人材戦略を支援しつつ、新たな経営の可能性を切り開いていくことでしょう。
まとめ
ITSUDATSUが取得した特許技術は、企業にとって非常に価値のある資産であり、人的資本経営の実現に向けた一歩を踏み出したことを意味します。これにより、企業は未来のリーダー人材を選定し、適切な投資を行うことで、持続可能な成長を促進することができるでしょう。今後、ITSUDATSUがこの技術をどのように活用していくのか、その動向に注目が集まります。