新たな自転車体験を提供する「CyclingFriends」
自転車愛好者にとって、ライディングの楽しさをさらに広げる新しいモバイルアプリ「CyclingFriends」が登場しました。このアプリは「みんなで作るサイクリングマップ」をテーマにしたプラットフォームで、サイクリストが個々の走行記録を元に、写真や文章、GPSデータを組み合わせたストーリーを作成し、それをマップ上で共有します。この新しい仕組みは、従来のSNSの枠を超え、ユーザー同士の繋がりを一層深めるものとなっています。
自転車の重要性と社会への影響
近年、自転車は「ソフトモビリティ」としての役割を果たし、環境や健康への配慮から世界各地のまちづくりにおいて重要性を増しています。また、日本では特に高齢化や地方衰退といった社会的課題に対処するため、「自転車活用推進計画」が策定され、地方自治体がこの計画を進めています。
自転車による交通インフラの整備はもちろん、地域交流の活性化や観光誘致に向けた施策も急務です。しかし、情報発信やデータ集計といったソフト面では課題が残ります。そんな中、CyclingFriendsはこれらを解決するための新たなインフラを提供することを目指しています。
「CyclingFriends」の特徴
「CyclingFriends」のバージョン1.0.0は、GPS機能を使った走行記録やGarmin端末との同期が可能です。ユーザーはGPSデータを基に、写真や文章を追加して自分だけのアクティビティページを作成できます。そして、新規の「絶景スポット」を作り出したり、通過したルートを評価したりすることができるため、サイクリングマップはより一層充実した情報が蓄積されていきます。
アプリにはソーシャル機能も備わっており、他のサイクリストとの交流やアクティビティの評価が可能です。このように、ユーザーが増えることで得られたデータはマップの情報量と解像度を向上させ、より利便性の高いサービスへと進化していきます。
代表者の思いと未来への展望
株式会社テラインコグニタの代表取締役を務めるボシス・トム氏は、自転車ロードレース選手としての経験を持ち、日本に来日した後は地方自治体の活動にも関与してきました。彼は自転車を通じて日本の美しさや地方の文化の価値を再認識し、過疎化問題に対する課題解決の手段としてCyclingFriendsを構想しました。
自転車を利用した観光や地域づくりは、持続可能な社会の実現に向けた重要な要素であるとボシス氏は考えており、今後はユーザーの拡大に加えて、自転車活用推進計画に関連する地方公共団体との連携を強化し、さらなるプロダクトの改善を続けていくとのことです。
クラウドファンディングの実施
また、「CyclingFriends」のリリースに合わせて、クラウドファンディングを実施する予定です。理念に共感される方々と接点を持ちながら、より多くの人にアプリを知ってもらう機会を設けることに期待を寄せています。
会社概要
サイクリストに新たな価値を提供するために設立された株式会社テラインコグニタは、静岡県富士市に本社を構えています。自転車を通じた地域活性化や持続可能な社会の実現に向けて、引き続き注力していく方針です。詳細は公式サイト(
https://www.cyclingfriends.co)でも確認できます。