GiGOアプリ導入で顧客体験を革新、Brazeの力を活用し新たな楽しさを提供

GiGOアプリ導入がもたらす顧客体験の革新

アミューズメント施設「GiGO」が顧客体験を向上させる新たな施策を展開し、その中心に位置するのがBraze（ブレイズ）の導入です。Brazeは、顧客エンゲージメントプラットフォームのリーダーとして知られ、多種多様なデータをリアルタイムで活用することで、よりパーソナライズされたコミュニケーションを実現します。

GiGOのビジョンと背景

GiGOは「ASOBIで世界を熱くする」というビジョンのもと、国内外に約600店舗を展開するアミューズメント事業者です。しかし、これまでのアミューズメント業界は「データ活用が進まない領域」とされ、顧客一人一人に最適化された施策を行うことが難しい状況でした。従来は、来店者情報が限られ、施策も粗いセグメントにとどまることが多かったのです。これにより、顧客とのコミュニケーションが一方通行になることが多く、ファンの熱を高めることができませんでした。

Brazeの導入による効果

このような状況を打破するため、GiGOはBrazeを導入しました。Brazeの強みはスケーラビリティとリアルタイム性、さらに外部データとの柔軟な連携です。それにより、『GiGOアプリ』で取得した顧客データを活用し、顧客や店舗の状況に応じた施策をリアルタイムで展開することが可能になりました。

具体的な施策

1. 雨の日施策: 店舗近くの天気予報と連携し、雨が予想される日にはクーポンを特定のユーザーに配布。この施策により来店率が6％も向上しました。

2. 開業販促施策: 新しく開店する店舗の近くで『マイゲーセン』に登録しているユーザーに新店情報を通知。これにより新しい店舗への来店率が47％も増加しました。

3. 相互送客施策: 来店したユーザーに近隣の提携店舗で使用できるクーポンをリアルタイムで配布し、エンタメ経済圏の形成を促進しました。

これらの施策はGiGO社内においても「顧客熱狂体験を創る武器」としての認識が浸透しています。

今後の展望

GiGOは今後も以下の取り組みを進め、Brazeの活用を深化させていく方針です。

- リアルタイムCXの最適化: ビーコンを利用して来店を検知し、クレーンゲームの成果に応じたメッセージ配信を行う予定です。
- AIの活用: 顧客の離脱を防ぐためのチャーン予測やロイヤルティを強化する施策を展開します。
- 共通ID基盤を使用した共通ポイントプログラム: 異なる店舗間での相互送客を促進し、エンタメ経済圏の形成に貢献します。

株式会社GENDA GiGO EntertainmentのCDOである松沼雄祐氏は、「Brazeの導入によって、顧客一人一人に応じた施策が可能になり、私たちの掲げる『熱狂体験の創造』に近づいています」と語っています。

Brazeの役割

Brazeは、多様なデータソースからデータを収集し、施策を実行するマーケティングプラットフォームであり、顧客とのパーソナライズされたコミュニケーションをリアルタイムで実現します。また、AIを活用してマーケティング施策の精度を高めながら、大規模な配信を支援し、ブランドと顧客とのより親密な関係を構築します。

今後もGiGOの取り組みがエンタメ業界においてどのように進化していくのか、大いに期待が寄せられています。