アトピー性皮膚炎患者と就労白書:サノフィの新たな調査結果
サノフィ株式会社が発表した「アトピー性皮膚炎患者と就労」白書は、アトピー性皮膚炎が患者さんの職業生活やキャリア形成にどのような影響を与えるのかを、実際のデータに基づいて明らかにしています。この調査は、中等症以上のアトピー性皮膚炎を持つ400名の働く患者と、一般の就労者400名に焦点を当てて行われました。
調査の目的
本白書は、アトピー性皮膚炎が単なる皮膚症状に留まらず、就労や人生設計において抱える問題の実態を可視化することを目指しています。調査の結果、アトピー性皮膚炎が長期にわたって患者さんの生活に影響を与えており、就職活動から職場、キャリアの各側面においてさまざまな課題が浮き彫りになりました。
調査の主要結果
1.
幼少期からの発症:アトピー性皮膚炎の患者の70%以上が小学校までに発症しており、多くの人々が幼少期から長期にわたり症状に向き合っています。これにより、就職活動や職場環境、キャリア形成において、多くの影響を受けている実態が明らかになりました。
2.
就職活動の影響:就職活動を行っている際に症状を抱えていた患者の約半数が、「就活に影響した」と回答。見た目への配慮や症状を隠す工夫、職場環境を基に選考を進めるなどの“見えない負担”に悩んでいる実態が報告されています。
3.
仕事の負担:業務を行う上で、半数以上の患者が「仕事に影響が出た」と回答しており、「集中力の低下」や「業務効率の低下」などが具体的な影響として挙がっています。また、80%以上が仕事のストレスによって症状が悪化した経歴をもっています。
4.
職場での支援の不足:調査の中で、職場における支援が約80%の患者から「ない」または「わからない」との回答があり、治療と就労を両立させるための環境整備が今後の課題として指摘されています。
5.
治療への意欲:調査の結果、実に95.8%の患者が日常的に症状を「変えたい」と感じており、約70%が新たな治療への変更意向を示しました。しかし、約85%の患者が新療法についての情報を持っていないことが明らかになり、情報提供の必要性が高まっています。
専門家の意見
藤田医科大学の矢上晶子教授は、今回の調査結果がアトピー性皮膚炎が患者の日常生活や社会生活に与える影響の深刻さを喚起すると述べています。患者が自らの症状に左右されず、職場で自分らしく働ける環境の確立が求められています。
さらに、大阪狭山のアレルギー・アトピーサークル「Smile・Smile」の田野成美さんも、大勢の方々にアトピー性皮膚炎患者が抱える見えない負担を知ってもらうことの重要性を指摘しました。見えない負担は患者だけでなく、その家族にも影響を与え、社会全体での理解が求められています。
調査概要
調査はインターネットを通じて行われ、全国で実施されました。400名のアトピー性皮膚炎患者と一般の就労者400名を対象に、2026年4月16日から22日までの期間で行われました。患者の選定基準は、中等症以上のアトピー性皮膚炎を持つことが条件で、総合的なデータ収集が行われました。
アトピー性皮膚炎は、湿疹を伴う慢性の炎症性疾患であり、その症状は多岐にわたります。特に中等症以上の患者にとっては、生活の質(QOL)や職業生活に大きな影響を及ぼすため、社会全体がこの問題に向き合うことが求められています。詳しい結果を知りたい方は、サノフィ広報部までお問い合わせください。
アレルギーiでは、アトピー性皮膚炎やそれに関連する疾患の情報を提供しています。また、サノフィについての詳細は
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