ワオ高校とさとのば大学が共同で地域探究ツアーを実施

ワオ高校が京町家で実施した地域探究ツアー

2021年に設立されたワオ未来学園ワオ高等学校（通称：ワオ高校）は、学生に実践的な学びを提供するために、さとのば大学と手を組み、最近初めての試みとして「地域探究ツアー」を行いました。このツアーは10月2日から10月5日までの3泊4日、京都市で実施されました。参加したのは、ワオ高校の2年生と3年生からなる7名の生徒です。

学生たちが体験したこと

今回のツアーは、ワオ高校の生徒たちが京都という歴史ある都市で、観光地とは異なる地元の文化や暮らしを学ぶことを目的としています。彼らは京町家を利用したシェアハウスに滞在し、共同生活をする中でさまざまな経験をしました。

地域の歴史と文化を学ぶ

生徒たちは、地元の寺社を巡りながら、京都の豊かな歴史に触れました。シェアハウスで実践されたコンポストの利用を通じて、アップサイクルについても学びました。これにより、環境への配慮を身につけると共に地元の人々と深い交流を持てました。

クリエイティブな活動

訪問中には廃材を使用した工作も行い、コースターを作成しました。この活動を通じて、廃材を活用する意義と創造力の重要性を実感しました。また、九条ネギの苗植えに挑戦し、実際に農業体験をすることで、食の大切さを再認識しました。生徒たちは自分たちで食材を買い出し、料理をすることにも挑戦し、共同生活の楽しさを体験しました。

今後の取り組み

この「地域探究ツアー」に参加した生徒たちは、シェアハウス内での交流を通じてコミュニケーション能力を高め、将来の進路選択を見直す良い機会となったと感じています。ワオ高校は今後もこのような実践型のプログラムを継続し、多様な地域で実施することを計画しています。

ワオ高校とさとのば大学の連携は、地域の特性を生かしながら学生に自己成長を促す新たな学びの機会を提供するモデルケースとなりそうです。

さとのば大学の特色

さとのば大学は、日本全国で地域探究を題材にしたプログラムを展開しており、地域コーディネーターによるガイドも魅力的です。この新しいスタイルの市民大学は、自らのプロジェクトに主体的に取り組むことが求められ、自分らしい社会との関わりを形成することを目指しています。学びやすい環境によって、多様なバックグラウンドを持つ人々との交流が可能です。

ワオ高校とさとのば大学の取り組みは、今後の教育の在り方を大きく変える可能性を秘めており、地域と学校との関わりを深める活動として注目を集め続けるでしょう。