メンバーズが目指す脱炭素DX人材の育成
東京都中央区に本社を構える株式会社メンバーズは、2035年までに必要とされるグリーントランスフォーメーション(GX)人材の育成を進めています。3年間で1,000人の脱炭素DX人材を輩出することを目標に掲げ、その実現に向けた独自のプログラムを計画しています。
この新たな取り組みは、社会全体の脱炭素化が急務となる中で、企業が必要とするスキルを持った人材を育成することを目的としています。具体的には、AI・デジタルサービス開発・データ活用を通じて、サステナブルな経営を実践できる人材を目指します。
背景
気候変動に対応するため、これからの企業にはGX人材が不可欠です。政府の推計によると、2035年までに新たに270万人のGX人材が必要とされます。また、2024年5月には「GXリーグ」という新しい枠組みが設立され、そこでGX推進人材の定義も策定されています。このような背景の中、メンバーズでは取引先企業と連携して、持続可能なビジネス実現に向けた支援を行います。
脱炭素DX人材育成の内容
メンバーズが設定する脱炭素DX人材とは、デジタルスキルとサステナビリティ経営に関する知識を持った人材です。具体的なスキル定義としては、以下が挙げられます。
- - モダンテクノロジーとデジタルマーケティングに関する専門的なスキル
- - GXに関する知識の習得と資格取得
- - 実務経験を重視し、取引先企業への支援に携わる
育成プログラムは、GXリテラシー講座、資格取得、業務実行の3つの要素を組み合わせたものです。特に「炭素会計アドバイザー」や「LCAF: LCA検定試験」の資格取得が含まれ、実績を残せる人材の育成を目指します。
高スキルGX専門人材の育成
さらに、メンバーズでは「高スキルGX専門人材」の育成も同時に進めています。こちらは脱炭素DX人材に加えて、更なる専門スキルやプロジェクトマネジメント能力を必要とする人材です。この層の人材についても、特別なプログラムを実施し、スキルの向上を図っていく方針です。
計画と認定
2024年9月からスタートする第1期育成プログラムは、2025年3月までに200人を認定することを目指しています。育成プログラム修了者には「クリエイターバッジ」が付与され、業務での実行能力を証明します。このような取り組みにより、メンバーズは企業のビジネス成果と脱炭素実現を両立するための支援を行っていきます。
株式会社メンバーズの社長、髙野明彦氏は「気候変動問題への対応が必要な今、デジタルスキルを持つGX人材の育成は重要な課題です。私たちの知見を活かし、企業の脱炭素化とビジネスの持続可能性を両立させていきます」とコメントしています。
このように、メンバーズは脱炭素社会の実現に向け、積極的にGX人材育成に取り組んでいます。今後の展開から目が離せません。