木製はにわの保存
2024-11-19 10:25:49

1500年前の木製はにわを後世に残すための挑戦

大阪府羽曳野市にて1500年もの間朽ちることなくなぜ今、木製はにわが注目されているのでしょうか。この木製はにわは、令和3年に発見され、ようやく令和4年の再調査で姿を現しました。発見された木製はにわは、全長約3.5メートルの大型で、国の重要文化財に指定されるにふさわしい存在です。この貴重な文化財は、粘土層による保護があったものの、外気に触れた瞬間から劣化が始まるため、迅速な保存処理が求められています。

ただいま、保存作業の費用を集めるために「ふるさと納税型クラウドファンディング」が開始されました。このプロジェクトは、木製はにわを次世代に伝えるためのもので、目標金額は1,600,000円に設定されています。募集は2024年10月28日から2025年1月25日までの間に行われます。

選ばれた保存方法は「トレハロース含浸工法」。この手法では、木製はにわをトレハロースの水溶液に浸し、内部にこの物質を浸透させます。このトレハロースは、乾燥後にガラスのような強い結晶を作り、内部を安定させることができます。作業はすでに進行中で、令和7年3月までの完了を目指しています。目標金額に達しない場合でも作業は続けられますが、達成すればさらなる展示スペースの改修工事に充てることができます。

また、クラウドファンディングに合わせて「古市古墳群オリジナルグッズ」が寄附者への返礼品として用意されています。内容はフェイスタオルやクリアファイル、ブックマーカーなど、多彩なセットが揃っています。返礼金額は8,000円から設定されています。

この木製はにわが見つかった峯ヶ塚古墳は、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の一部でもあり、この周辺には多くの埋蔵文化財が秘められています。羽曳野市では、毎年多くの文化財調査が行われており、木製はにわをはじめとする古代の遺物を未来に伝えていくための努力が続けられています。

羽曳野市の文化財・世界遺産室は、木製はにわの保存活動を通じて地域資源の価値を見直し、これを地域の観光資源にも生かしていく考えです。皆様の温かい支援をよろしくお願いいたします。貴重な文化財を後世に残すため、一緒に活動を支えていきましょう。


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羽曳野市役所
住所
大阪府羽曳野市誉田4-1-1
電話番号
072-958-1111

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