小矢部市で生物多様性保全
2025-12-11 14:28:22

小矢部市で始まった生物多様性の保全活動と地域共生の取り組み

小矢部市における生物多様性保全活動の開始



富山県小矢部市が舞台に、公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)と株式会社ゴールドウインが生物多様性の保全を目指す新たな取り組みを始動しました。これは地域全体でのネイチャーポジティブの実現を狙ったもので、ハッチョウトンボの生息する湿地環境の再生に特化した活動が展開されます。

生物多様性の現状評価



このプロジェクトでは、専門家と連携し、小矢部市内で生物多様性において特に重要な19ヵ所を特定しました。約5,061haの面積をカバーし、市全体の生物多様性の現状を評価しています。この評価は、地域の環境保全計画を立てるための基礎データとして機能します。

第一弾の取り組み:滑湿地の再生



活動の第一弾として、ゴルフ倶楽部ゴールドウイン内の湿地環境が重点的に取り組まれます。この場所は、富山県の天然記念物として指定されている興法寺のハッチョウトンボの生息地であり、過去に湿地が樹林化し乾燥が進んでいる状況が報告されています。ここでの湿地環境の再生は、この地域における生物多様性の确保にとって重要です。

作業は、富山県教育委員会および小矢部市教育委員会の協力を得ながら、湿地環境を見直し、再生を図っていく予定です。最終的には、再びハッチョウトンボが生息できる環境を整えることを目指しています。

自然共生サイトへの登録



さらに、このゴルフ場の敷地は国の認定する「自然共生サイト」に登録されることを目指しています。このような取り組みは、地域の皆さま、地域の森林組合、そしてNACS-Jの専門家たちの協力によって実現される予定です。

地域共生の重要性



小矢部市全体のネイチャーポジティブの実現には、地域特有の自然環境を保全・再生することが欠かせません。NACS-Jとゴールドウインは、地域の特性に応じた活動を進めることで、もっと広範な生物多様性の保全に貢献していきたいと考えています。

コメント



ゴールドウインの社長は、「生物多様性の保全を掲げており、この取り組みを通して地域の皆様と共に自然環境を守っていきたい」との意向を示しました。一方、NACS-Jの理事長も、「地域特性に合わせた取組みを続けていくことが重要」と強調し、息の長い協力を訴えました。

未来への展望



今回の生物多様性保全活動を通じて、富山県小矢部市が持つ貴重な自然環境が守られ、持続可能な未来に向けた第一歩が踏み出されました。今後の動きに期待が寄せられています。地域の皆さまと共に進めるこの取り組みが、地域の自然環境の再生、さらには地域全体の生物多様性保全へとつながることを願っています。


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会社情報

会社名
公益財団法人日本自然保護協会
住所
東京都中央区新川1-16-10ミトヨビル2F
電話番号
03-3553-4101

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