ロボットと人間の役割
2019-04-15 14:00:52
ロボットと人間、医療や介護の現場で求められるものとは
ロボットと人間の役割の分担
現代社会において、AIやロボットの導入が進む中で、特に医療や介護の分野では、人間とロボットの役割の違いについて考える必要性が高まっています。近年、株式会社プロバイドジャパンが実施したアンケート調査によれば、多くの人々が「医療や介護のスタッフ」などの仕事は、人間が行う方が良いと考えていることが明らかになりました。この背景には、安心感や信頼感といった感情が根付いているのです。
人間が求められる理由
調査の結果、人間にやってもらいたい仕事のトップには「医療や介護のスタッフ」が挙げられ、その割合は50.4%に達しました。人々がこれらの職業に人間の手を求める理由として「信頼できる人に任せたい」「安心させてもらえるから」などの意見が多く寄せられました。特に、医療や介護の場では、高齢者や病気の方との密接なコミュニケーションが必要不可欠です。このような仕事には、人間特有の温かみや感情が欠かせないのです。
ロボットが向いている仕事
一方で、ロボットやAIに任せたい仕事として最も多く挙げられたのは「力仕事」であり、43.7%の人々が支持しています。また、32.9%が「単純作業」、14.6%は「繊細な技術を要する仕事」を選びました。このことから、人と接する仕事よりも、技能や力を要する仕事の方がロボットに適していると考えられています。
加工の精度が必要な仕事や、定型に基づいた作業については、ロボットが優れた成果を上げることができる一方で、人間同士のコミュニケーションなど、感情が絡む場面には限界があることが示されています。
ロボットの利用経験
調査において、ロボットを利用したことがあるかどうかを尋ねたところ、80%以上の人が「いいえ」と回答しました。実際の生活でロボットと接する機会が少なく、感情的な接触が伴わない場合の不安感が根強いことが伺えます。
実際にロボットを利用したことがある人に対し、彼らの経験について尋ねたところ、約半数の49.7%が否定的な感想を抱いていることがわかりました。特に「温かみがない」「感情がわからない」という意見が多数を占め、ロボットが持つ利点とともに、人間的な感情の必要性を強く感じる結果となりました。
医療・介護業界の未来
医療や介護の現場でロボットを導入すること自体には抵抗感があるものの、体力を必要とする側面が多いため、ロボットの導入が今後進むことが予想されます。国が求める介護・介助ロボットの開発は、業界全体に新たな可能性をもたらすことでしょう。未経験からのキャリア形成を支援する企業も増えており、関東圏の医療・福祉関連職を紹介する「関東医療福祉求人ドットコム」では、未経験者でも安心して働ける環境が整っています。
まとめ
今後、医療・介護現場においてロボットと人間が協力して役割を分担することが求められます。人の温かみが感じられる仕事と、効率を重視した仕事との棲み分けが進むことで、より良いサービスの提供が実現されるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社プロバイドジャパン
- 住所
- 東京都新宿区四谷本塩町4番40号光丘四谷ビル6階
- 電話番号
-
03-3353-8787