ITインフラエンジニアの働き方:健康経営とワークライフバランスの実態
2024年、株式会社アイエスエフネットが実施したワークライフバランスに関する意識調査の結果が発表され、ITインフラエンジニアを中心とした従業員2,677名を対象に、仕事と生活のバランスについての実態が浮き彫りになりました。この調査は、従業員がどのように仕事と私生活を両立させているのか、またその満足度についての具体的なデータを収集することを目指しています。
健康経営への取り組み
アイエスエフネットは「健康の追及」をスローガンに掲げ、従業員が健全かつ充実した職場環境で働けるように日々取り組んでいます。具体的には、育児休業や介護休業の制度、ワークライフバランス相談窓口の設置、短時間勤務や在宅勤務といった柔軟な働き方を提供しています。
これらの取り組みが評価され、同社は2018年には「プラチナくるみん」を取得し、2023年にはより高い基準を満たした「プラチナくるみんプラス」、さらには2025年には健康経営優良法人に認定されました。これにより、アイエスエフネットがどのように従業員の健康と幸せを考え、環境を整えているのかが明確になっています。
調査結果のハイライト
1. ワークライフバランスの満足度
調査によれば、従業員のワークライフバランスの満足度は、多くの人が「バランスが取れている」と感じていることがわかりました。「5」と評価した割合は37.1%、次いで「ワーク寄り」が35.9%と報告されています。これは、仕事と生活の両方のバランスについて、一定の手応えを感じている人が多いことを示しています。
満足している従業員からは、「残業が少なく、有給が希望通りに取得できる」といった意見が寄せられる一方で、「退勤後も仕事のことを考えてしまう」といった不満の声も存在します。このことから、今後も業務の効率化を図りつつ、従業員がより働きやすい環境を実現する必要があります。
2. 業務形態への満足度
業務形態については、ハイブリッド勤務をしている従業員が約48.7%を占め、次いで出社のみが36.8%でした。在宅勤務をしている従業員は14.5%と少数派です。それぞれの業務形態の満足度と主な課題も収集され、在宅勤務ではコミュニケーションの難しさが挙げられ、出社勤務では休暇取得の難しさや健康面の負担が課題として浮き彫りにされました。
管理職志向とキャリアパス
さらに、約48.9%の従業員が管理職への意欲を示していることも興味深い結果です。しかし、ワークライフバランスの維持や責任の重さに対する懸念もあるため、柔軟なキャリアパスの整備が求められています。特に、管理職業務に必要なスキルや具体的な仕事内容について知識を深める機会を提供することで、挑戦意欲を高める施策が今後の課題です。
今後の展望
本調査から得られた知見をもとに、アイエスエフネットグループは、労働環境のさらなる向上に向けた制度改革を進めることをお約束します。こうした努力が、従業員一人ひとりの健康と幸福感に繋がるよう、今後も邁進してまいります。
調査概要
- - 調査方法: 無記名方式
- - 調査地域: アイエスエフネットグループ
- - 調査期間: 2024年9月9日〜10月11日
- - 調査対象: 従業員2,677名
この調査結果は、アイエスエフネットの健康経営の一環として、今後の従業員の働き方をより良い方向に導くための重要な基盤となるでしょう。企業と従業員が共に成長できる環境作りが、これからの社会においてますます重要になります。