住宅ローン返済の現状
2022-03-01 10:20:11
コロナ禍での住宅ローン返済が困難な人の実態と対策
コロナ禍での住宅ローン返済が困難な人の実態と対策
コロナの影響で多くの家庭が経済的な打撃を受け、その中でも住宅ローンの返済が厳しくなっているという調査結果が発表されました。2022年2月のデータによると、住宅ローンを利用している人々の34.7%が「コロナの影響で住宅ローン返済が苦しくなった」と感じていることが明らかになりました。
この調査は、25歳以上の男女304人を対象に実施され、具体的には「とても苦しくなった」とする回答が9.4%、さらに「やや苦しくなった」と答えた人が25.3%に達したことが注目されます。コロナ禍における経済の低迷は、収入の減少を引き起こし、それが住宅ローンの支払いに影響を及ぼしていることが示されています。
コロナ対策としての金融機関支援への関心
調査の中では、金融機関によるさまざまなコロナ対策支援に対する興味も浮き彫りになりました。「住宅ローンの返済猶予などのコロナ対策支援に興味がありますか?」との質問に対して、38.2%の人が「とても興味がある」あるいは「やや興味がある」と回答しました。これは多くの人が支援制度を活用する可能性を示していますが、問題は自分がその支援を受けられるという知識を持っていない人が多いことです。
3割以上が借り換えの方法を知らない
また、住宅ローンの借り換えに関する知識も不足していることが調査で明らかになりました。「住宅ローンは他の金融機関に借り換えできることを知っていますか?」という問いに対して、28.6%もの人が「知らなかった」と答えています。特に、25歳から34歳の若年層の中では41.8%が借り換えできることを知らなかったという結果が出ており、情報の行き届かなさが懸念されます。
借り換えは、適切な条件が揃えば月々の返済額を軽減する手段です。今後も住宅ローン返済に困難を感じている人が多い中で、借り換えの知識を得ることが不安解消につながります。
今後の返済に不安を抱える人々
さらに、調査では「今後の住宅ローン返済に不安を感じますか?」という質問に対して、60.9%が「とても不安」または「やや不安」と回答しました。この中でも「非常に不安」を感じている人々は、借り換えの知識がない傾向が強く、やはり知識不足が不安感に結びついていることが示唆されます。
草野芳史氏は、「住宅ローンの選択や返済方法についてしっかりとした知識を持つことが、今後のライフプランにおいて実に重要です」と語ります。例えば、金利のタイプや保証料などを十分に理解した上で、自分に適したローンを選ばなければならないと警鐘を鳴らしています。
最後に
住宅ローン返済に対する心配や苦痛は、新型コロナという異例の事態の中で一層強まっています。しかし、金融機関の支援や借り換えを含め、選択肢は多く存在します。適切な情報をもとに、自らの状況を見直し、必要な手続きを行うことで返済の負担を軽減できる可能性があります。
監修者について
草野芳史氏は、家計とマイホーム相談室の代表であり、住宅ローンや家計管理に豊富な知識と経験を持っています。また、大学教授としても活動しており、住宅購入を考える人々に向けて多くのアドバイスを行っています。彼の意見や助言は、これからの住宅ローン返済に苦しむ多くの人々にとって、今後の道しるべとなることでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社ウィルファクトリー
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