青森・秋田の豊かさを生かした「田田田堂」
神戸市に拠点を置く「田田田堂」は、青森県と秋田県のブランド米を使用した「生米パン」を開発し、地域の魅力を発信しています。米粉を使ったスイーツや麺などを通じて、新たな米の楽しみ方を提供しているこのブランドは、地域活性化に貢献していると言えるでしょう。
地域の特産品とふるさと納税の返礼品
「田田田堂」は青森県鯵ヶ沢町の「まっしぐら」と秋田県男鹿市の「あきたこまち」を使った生米パンを7月からふるさと納税の返礼品に選定しました。この取り組みは、地方創生を目指すレッドホースコーポレーションとの協業によって実現しました。今後、全国各地のブランド米を活用した新商品を展開することで、地域の特産物をさらに広めていく方針です。
グルテンフリーのこだわり
生米パンは、米をそのまま浸水させてからミキサーで撹拌し、天然酵母を加えて発酵させた後に焼きあげられます。その結果、外側はカリッとしつつも内部はふわふわで、もちっとした食感を持つパンが出来上がります。アレルギーに配慮し、小麦・卵・乳製品・白砂糖を使用せずに作られているため、グルテンフリーを実現した多くの人々にとって安心して食べられる選択肢となっています。
お米離れの現実
しかし、近年進んでいる「お米離れ」は深刻な問題で、政府のデータによると、国民一人あたりの米の年間消費量は50.8kgにまで減少し、かつての半分以下に落ち込んでいます。さらに、稲作農家の高齢化や後継者不足から耕作放棄地も増加している実情があります。こうした背景から、お米を利用したパンや焼き菓子、麺類などが期待されています。「田田田堂」は、米農家を支援するための活動を今後も強化し、各地域のお米の魅力を発信していく計画です。
「田田田堂」の理念
「田田田堂」ブランドは「この国の風土がくれた贈りもの、お米をもっと自由に、おいしく、楽しく」をテーマに掲げており、2022年に誕生しました。この理念を基に、生産者との顔を見える関係を構築し、持続可能な稲作文化を目指しています。2023年4月には神戸市内に「田田田堂キッチン&ストア」が新たにオープンし、多くの人々にこの新しい食文化を体験してもらう機会を提供しています。
実店舗やオンラインストアでの販売は行われていないため、その製品は主に青森県と秋田県の物産店や、ふるさと納税を利用することでのみ提供されています。今後の展開が非常に楽しみです。"
株式会社ハニーマザーについて
「田田田堂」を運営する株式会社ハニーマザーは「明日をつくる食と暮らし」のコンセプトを掲げており、食品輸入やオリジナル商品の企画製造を行っています。マヌカハニーの輸入から始まり、近年ではプラントベースの料理教室の展開や、アレルギーに優しいスイーツ製造も行っています。
公式ウェブサイトやSNSを通じて、今後の製品情報やイベント情報も発信していく予定ですので、ぜひチェックしてみてください。