推し活にかける情熱と実態!若者世代の消費動向を探る
Liume株式会社が実施した調査によると、「推し活」と呼ばれる応援活動が、10代から50代の広い世代で注目されていることが明らかになりました。推しにかけるお金や時間がどのように変化しているのか、そしてその背景にはどんな心理があるのかを掘り下げていきます。
調査結果の概要
この調査は、2025年2月3日から3月5日にかけて行われ、推し活をしている427名からの回答を集めました。調査対象は10代から50代まで幅広く、推し活に関する様々な側面を分析しています。以下は、調査の主な結果です。
- - 人気ジャンル:最も人気があったのは「アイドル」で52.7%を占め、次いで「アニメ・漫画」が32.8%、そして「アーティスト・バンド」が21.8%となりました。
- - 月間支出:約80%の人が月に1万円未満を使っており、一方で10万円以上を使う重課金層も存在することが分かりました。特に30代では1万円以上支出する人が約50%と高い利用率を示しています。
- - 自己投資意識:推し活を「自己投資」と捉える人が68%に達し、金銭的な支出が自己成長や精神的な充実感をもたらすとの認識が広がっていることが伺えます。
- - SNSの活用:調査対象者の85%がYouTubeを利用しており、57.7%が推し活専用のSNSアカウントを持っていることから、SNSは推し活に欠かせないツールとされています。
推し活のジャンル別分析
調査では、推し活の対象となるジャンルについても詳しく集計されました。特に「アイドル」が圧倒的人気を持ち、具体的にはSnowManやなにわ男子、TWICEなどが名を連ねています。これに対してアニメや漫画キャラクターの人気も根強く、特定のジャンルに固執せず多様な趣味を楽しむ若者の姿が見受けられます。
年代別の推し活支出実態
推し活に使うお金は年齢によって異なります。10代の平均支出はおおよそ8,718円であり、ほとんどが1万円以下となっています。自由に使えるお金に制限がある中でも、しっかりとした金額を使っていることから、高校生や大学生にとって推し活の重要性が伺えます。
20代の平均支出は17,689円に達し、厳しい価格帯での支出が見られることから、もう一段階の成熟した趣味としての側面が強いようです。30代においてはより高額な投資があり、イベントやグッズに対して積極的な傾向が見受けられます。
推し活のポジティブな影響
推し活を通じて得られるポジティブな体験は多岐にわたります。「毎日の楽しみができた」とか「仲間が増えた」といった声が多く、推しによって日常が豊かになるという意見が寄せられています。また、受験や仕事へのモチベーションを向上させた体験も多数報告され、心理的にも良い影響を与えていることが伺えます。
推し活のトラブルとその対策
逆に、推し活における失敗や反省点も明らかになっています。金銭管理を失敗した事例や、限定グッズを逃して後悔する声が多く聞かれます。推し活で重要なのは計画的な支出管理であり、衝動的な購入を避ける必要があるでしょう。
また、グッズを集めること自体が楽しみに変わる一方で、実用性のないアイテムにお金を使い過ぎてしまうことも見られます。推し活を楽しむ上で、収納スペースを意識した賢い購入が求められます。
SNSの役割
SNSは推し活の情報共有やファン同士のつながりを深める重要なツールです。特にYouTubeやInstagramは推し活を情報収集や活動において欠かせない存在となっており、オンライン上でのファン文化がますます発展しています。約70%の人が達成感をもたらすコミュニケーション活動としてSNSを活用しており、推し活の文化が社会に浸透していることが示されています。
今後も推し活の変化を注意深く見守りながら、より多くの人々がその楽しみを発掘できるような手段を探っていきたいものです。推し活は単なる趣味を超え、自己成長や趣味の幅を広げるための有意義な活動となっています。