ハウスクリーニング調査が明らかにした年末大掃除の挫折ポイント

年末大掃除で挫折しやすい場所とは

年末が近づくと、家をきれいにして新しい年を迎えたいという気持ちが高まります。しかし、大掃除を行おうとすると、どのパートから取り掛かるべきか困ることが多く、悩む方も多いのではないでしょうか。最近、ハウスクリーニングの専門家に実施した調査によると、特に多くの人が「自力で掃除を試みるものの、あきらめてプロに依頼する」場所が見えてきました。その結果、エアコンの内部、レンジフードや換気扇、浴室全体が上位にランクインしました。

大掃除の難しさ

今回の調査を行ったのは、ユアマイスター株式会社で、対象となったのはハウスクリーニングのプロ34名です。年の瀬に向けての大掃除は、特に家庭に根を張った頑固な汚れを一掃したいと思う時期ですが、意外に手が回らないことも多く、結果として手強い汚れが目に留まります。

エアコン内部

調査で最も多くの専門家が挫折の理由に挙げたのが「エアコン内部」。これは全体の85.3%がそう感じていると回答しており、エアコンの掃除が年末の大掃除で他よりも面倒だということが分かります。エアコンの内部は、フィルターを越えて内部までしっかり掃除しないと清掃が完了したとは言えませんし、加えてホコリやカビが潜んでいるため、なかなか手強いのです。

レンジフードと換気扇

次に多いのが「レンジフード・換気扇」で、73.5%のプロがこの場所の掃除が特に難しいとしています。年末には油汚れが固着しやすく、思ったよりも時間がかかることも珍しくありません。特に、煮炊きの多い家庭では、油が充満した状態で掃除するのは一苦労です。

浴室

さらに、58.8%のプロが挫折する要因として挙げてきたのが「浴室全体」です。こちらもカビや水垢が溜まりやすく、家庭用洗剤では落としきれない汚れも多々あります。特にこびりつきやすい汚れに対処する際には、大きな労力を要するため、途中で投げ出したくなる気持ちも理解できます。

自力では落とせない汚れ

専門家は、特に難しいと感じる汚れの中で、自力拭き取りで「落としきれていない」と感じるものについても尋ねました。その結果、「深く根を張ったカビ」が最も多く70.6%の回答を得ました。次に、「層になって固着した石鹸カス」や「油の酸化物」などが続いており、これらは市販の洗剤では効果が薄いことが示されています。

無理に掃除しないほうが良い

大掃除を自力で行おうとする中で、かえって設備を傷つけたり、汚れを広げてしまうケースも多いことが調査では明らかになりました。特に注意すべきは、コーティングが剥がれてしまうことがある「固いスポンジやブラシで強く擦る行為」で、これを行ってしまうと汚れをさらに再付着させてしまう可能性があります。また分解清掃が必要な箇所を無理に開けようとすることもトラブルを招くため注意が必要です。

プロを活用する時期

年末は、昨年の汚れを整理し、新しい年を迎えるための機会です。掃除に取り組むことで得られる心の晴れやかさは格別です。ただし、無理に自力で掃除をしようとすると挫折しやすくなり、その結果、本当に大切な清掃ポイントが犠牲になることもあります。そうした場合にはプロの力を借りることで、より効果的に清掃が行えることでしょう。

この調査結果からは年末の大掃除において自力清掃の限界とプロの必要性が浮き彫りになります。快適な住環境を保つためには、時にはプロの力を頼ることも賢い選択と言えるでしょう。詳細な調査結果やもう少し深い考察については、こちらの調査レポートページをご覧ください。