和歌山城がFortniteの新たな冒険地に
ゲーム愛好者必見!人気オンラインゲーム「Fortnite」に、和歌山城を舞台にした新たな冒険の場所、パルクールマップが登場しました。このマップは、ユタカ交通株式会社と一般社団法人和歌山新城下町DMCによって制作され、2025年4月25日に公開されます。プレイヤーは、忍者のように障害物を乗り越え、和歌山城の名所を網羅する全6コースに挑戦することができます。
マップの背景
このプロジェクトは、メタバース和歌山実行委員会が手がけたもので、2023年12月にリリースされた和歌山城マップが基本となっています。ゲーム内で和歌山城を楽しんだプレイヤーが、実際に訪れることを促す“聖地巡礼”を目指す観光活性化の取り組みの一環です。実際、和歌山県の観光客動態調査によると、2023年には観光客数が約3,194万人に達し、前年よりも大きなな増加が見られました。それにもかかわらず、宿泊を伴う観光の促進が引き続き課題となっています。そこで、メタバースを用いた新しい観光体験で和歌山の魅力を引き出し、来訪者を増やす目標を掲げています。
全年齢対応のパルクールマップ
もともとは対戦形式の「バトルロイヤル」のみで構成されていましたが、13歳未満には不適切とされていたため、暴力的要素を排除し、全年齢が楽しめるパルクール体験を制作しました。この新しいマップでは、プレイヤーは障害物を乗り越えたり、タイムを競ったりすることができ、子どもから大人まで初心者でも手軽に遊べる設計になっています。これによって、ゲーム体験を通じて和歌山城への関心を高め、観光誘致を促進する狙いです。
パルクールマップの詳細
「和歌山城パルクールマップ」には、さまざまな難易度の6つのコースがあります。以下のコースが用意されており、各コースは難易度に応じて設定されています。
1.
疾風コース: 和歌山城の象徴的なルートを模し、転がる大岩などのアクションが楽しめる。
2.
迅雷コース: 重要文化財の御橋廊下からスタートし、左右に揺れる屋根を登る。
3.
飛翔コース: 和歌山城の壁を登り、屋根を駆けて最上部を目指す。
4.
風林コース: 二の丸庭園から天然記念物の大楠を登るコース。
5.
轟然コース: 広場前から大楠まで走るコースで、バイクや船も登場。
6.
怒涛コース: 大手門から最上部へ、浮かぶオブジェクトを避けながら登る。
各コースは、難易度が低いものから高いものへと進んでいくため、自分のスキルに合わせて挑むことができます。和歌山城の景観や歴史を感じながら、楽しめる内容となっています。
マップコード
このマップコード「0664-7812-1250」を入力することで、PlayStation4/5、Xbox、Nintendo Switch、PCからアクセス可能です。
先行体験の反響
本マップは2024年10月12日、13日の「わかやまプレ万博」で初めて体験でき、94名が参加。特に10歳未満から10代の子どもが80%以上を占め、大変な人気を誇りました。「リアルに再現されていた」「初心者でも楽しめた」との声が多く寄せられ、93%が「面白かった」と回答しました。さらに、参加者からは「もっと難易度の高いコースやモードも希望」との反応もあり、そのニーズに応じた新たなコースの開発が進められています。
大阪・関西万博への出展
この和歌山城パルクールマップは、2025年の大阪・関西万博での和歌山県の出展ブースでも体験でき、全国から集まる来場者に和歌山の魅力を知ってもらう貴重な機会となります。
今後の計画
今後、メタバース和歌山では他の地域名所マップの開発も予定されており、さらなる観光促進を図る計画が進行中です。ユタカ交通主催によるゲーム大会も企画され、和歌山の魅力を多くの人に体験してもらう活動を展開していく予定です。
このように、和歌山とメタバースの連携が生み出す新しい観光スタイルが期待されます。皆様もぜひ、「和歌山城パルクールマップ」で楽しんでみてはいかがでしょうか?