資産運用の未来
2015-07-23 17:00:48
ジャパン・インベストメント・カンファレンス2015で資産運用の未来を語る
ジャパン・インベストメント・カンファレンス2015が開催
2015年7月21日、東京の一橋講堂にてジャパン・インベストメント・カンファレンス2015が開催されました。本イベントは『ガバナンスの確立した資産運用立国を目指して』というテーマのもと、金融資本市場の関係者、機関投資家、企業の代表者など約280名が参加しました。参加者は、企業と投資家の視点から見たガバナンスの課題とその解決策について熱心に議論を交わしました。
セッション概要
このカンファレンスでは、いくつかのセッションが設けられました。
セッション1: 機関投資家のコーポレートガバナンス
ここでは、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科の北川哲雄教授が基調講演を行い、審美眼を持った機関投資家の重要性を強調しました。彼は、コーポレートガバナンスの本質を見出すためには、単なる形式に惑わされることなく、企業をしっかりと観察することが必要だと述べました。
セッション2: 世界のコーポレートガバナンス
コペンハーゲン・ビジネススクールのスティーン・トムセン教授による講演では、世界の資産運用のトレンドとそれに対する日本の挑戦について語られました。国際的な視点から日本の現状が分析され、必要な変革が提唱されました。
セッション3: 企業にとってのガバナンスの課題
一橋大学大学院商学研究科の花崎正晴教授が登壇し、企業の直面するガバナンスの課題について深い洞察を提供しました。特に、コーポレートガバナンス・コードの適用による変化と、社会的ガバナンスの重要性が強調されました。
セッション4: 確定給付年金ガバナンスの影響
文教大学大学院国際学研究科の菅原周一教授が資産配分に関する代替的な考え方を示し、リスクファクターアプローチの導入の可能性について議論しました。
セッション5: 確定拠出年金のガバナンス
最後に、年金シニアプラン総合研究機構の三木隆二郎氏が、エクセレントな年金経営におけるガバナンスの条件について話をしました。
パネルディスカッション
各セッションの後には、参加者によるパネルディスカッションが行われました。議題は企業と機関投資家のガバナンスについてで、実効性の高い指名委員会や報酬委員会の運営方法についても議論されました。また、内外の専門家が参加し、さまざまな見解が交わされ、実践的な課題やその解決策が探求されました。
終わりに
日本CFA協会は、ガバナンスの確立が資産運用立国実現の鍵であると考え、今後も継続的にこのテーマに関連した活動を展開していく予定です。このカンファレンスは、その一環として重要な役割を果たしました。家計の資産形成や企業の資本効率を向上させるため、金融資本市場全体での継続的な議論が期待されます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人日本CFA協会
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- 東京都千代田区大手町1-9-7大手町フィナンシャルシティサウスタワー5階
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