海の未来を考える「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~#2」
2024年7月28日、福井県の大飯郡高浜町において、海の未来をテーマにした教育プログラム「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~」の第2回目の授業が行われました。このプログラムは、海の持続可能な利用と保全を目指し、高校生たちが海の課題やその解決策を探求するものです。
「ざわザワ高校」とは?
「ざわザワ高校」は、地域の人々との対話を通じて、海に関する知識や哲学的思考を育むことを目的に設立されました。イベントは月に一回、福井県の海に接する美しい町、高浜で開催され、全国的な広がりを持つ日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として実施されています。
教育プログラムの重要性
この日集まったのは、福井県内から参加した11名の男女の高校生と、講師の堀潤氏(ジャーナリスト)や、小坂康之先生(福井県立若狭高校)です。生徒たちは「地元学」という手法を通じて、海と一緒に歩んできた高浜町の現在に迫ります。「地元学」では、地域の自然や文化、歴史を生かして地域発展を目指すことが重視されます。
フィールドワークの実施
高校生たちは、「塩土地区」「和田ビーチ地区」「和田地区」に分かれ、地元住民から「この地域で一番好きなところは?」や「この地域を一言で表すと?」といった質問を通じて地域の魅力を探りました。緊張した面持ちの生徒たちも、次第に住民との対話を楽しむようになり、スマホでの撮影も進んでいきました。
マップ制作と発表
フィールドワークを終えた生徒たちは、お互いの発見を共有し、マップにまとめて発表する作業に取り組みます。高浜町の「今」を象徴する言葉として、「海を楽しめる工夫」「人と自然の共生」「地域の縁をつなぐ海」など、多彩な視点が挙げられました。このプロセスにより、生徒たちは地域の複雑な現状を理解し、自己表現のスキルを養いました。
講評と参加者の声
学級委員長の堀潤氏は、参加した高校生の努力を称え、「各自の視点が一致する必要はなく、多様な視点を共有することが大切」と語りました。また、小坂先生も、「勇気を出して質問した生徒たちの成長が見られた」とコメントし、地域との関係の重要性を強調しました。
参加した高校生たちからは、「地域の魅力を再発見できた」「試行錯誤を通じて個々の個性を尊重し合える雰囲気を感じた」といった感想が寄せられました。
次回の予定
次回は8月に開催される予定で、学生たちは再び哲学的対話を通じて「海と共に歩む高浜町」を探求していくことになっています。
団体概要
一般社団法人福井環境研究開発は、海の魅力を伝え続けながら、地域の人々と共に持続可能な社会を目指す活動を行っています。詳細は
福井環境研究開発のウェブサイトをご覧ください。
日本財団「海と日本プロジェクト」
このプロジェクトは、海に関連する環境問題を多くの人が「自分ごと」として捉え、未来に向けて行動することを促進するものであり、様々な基盤で日本全体を巻き込む活動です。詳しくは
海と日本プロジェクトのページをご確認ください。