JAPANサッカーカレッジでのパラレルキャリア勉強会
株式会社イースリーの子会社、コチキャリがJAPANサッカーカレッジで開催した「パラレルキャリア」をテーマにした勉強会が高い評価を得ました。この勉強会は、将来のスポーツ指導者に向けた新たなキャリアの可能性を示すもので、特に興味深いのがその内容と参加者からのフィードバックです。
勉強会の背景
イースリーの調査によると、地域のサッカークラブで指導を行っている若いコーチたちは、生活の安定を求めてアルバイトを掛け持ちすることが多いのが現実です。そのため、結婚や将来の計画を考える20代後半から30歳前後の若手指導者が現場を離れるケースが増えており、70%以上のクラブ代表者が「若い指導者が不足している」と回答しています。このような状況において、コチキャリは指導者たちのキャリア選択肢を増やすことを目指して勉強会を開催しました。
勉強会の内容
勉強会では、指導者キャリアの現状や契約形態、さらには働き方モデルについて詳しく解説されました。特に、平日短時間勤務や週休3日の働き方、企業側での短時間正社員制度の拡充など、働き方の選択肢を多様化させるモデルについても紹介されました。また、トランスファラブルスキルとして、コミュニケーション能力や問題解決力、チーム運営力が強調され、どのようにそれらのスキルをキャリアに活かせるかも掘り下げられました。
さらに、参加者にはパラレルキャリアとして新たに挑戦できる職種の例が提示され、キャリアの拡充に向けた具体的なステップが示されました。
受講者の反応
受講者からのアンケート結果も印象的で、内容の「わかりやすさ」は100%の評価を得ており、90.5%が「参考になった」と答えています。卒業後も指導を続けたいという意向が100%を超えた一方で、コチキャリの活用については高い興味を示す一方、迷いを抱える学生が61.9%と多かったのも特徴です。特に「指導者のキャリアの現状」というテーマが印象的だったため、将来について考える良いきっかけとなったことでしょう。
コチキャリの支援体制
コチキャリでは、在学中から個別の無料相談を提供しており、将来のキャリアに対する初歩的な支援を行っています。今後は更に学校と連携し、希望者には指導と並行して働くための設計を進めていく意向です。このように、コチキャリはスポーツ指導者が安定したキャリアを築けるような支援に取り組んでいます。
取り組みの特徴
コチキャリが行っているこの取り組みは、一般的には人材会社が専門学校の授業に直接関わることが少ないため、非常に希少なケースです。また、「指導を続ける」という前提で就労設計が進められている点も大きな特徴です。
実施概要
- - 学校: JAPANサッカーカレッジ(学校法人 国際総合学園)
- - 対象: コーチ・審判専攻科/サッカーコーチ研究科 2年生
- - 実施方法: オンライン
- - 内容: 現状の把握や契約実情、働き方モデル、採用市場の動向、挑戦可能な職種、面談までのステップなど
今回の勉強会を通じて、若手指導者たちにとって新たなキャリアの選択肢が示され、ますます多様化するこの職業の未来に光が差し込むことを期待しています。